【1-22~1-30まで】
〇四大術の才能
基本的に誰でも「どれかひとつには適性がある」とされる。
これといって適性を調べる方法はないため、使ってみての判断にはなる。
あくまで個人の傾向であるため「得意以外の三つも割とまんべんなくできる奴」もいれば、「特異なヤツ以外はぜんぜんダメな奴」もいる。
もちろん才能の上限もその個人次第。
なお《混術》が最適性の人間はかなり珍しい。
混術適性持ちはほか三つも総じて得意な傾向があるが、「三つ得意」と「混術が得意」はやはり意味が違う。
以下、各キャラのいちばん得意な適性。
アロルド:混
ヤミ :冥
アビ子 :魂
クラウ :命
ティーヌ:?
サロス :命
ミリア :冥
シギナス:魂
〇十三夜戒【じゅうさんやかい】
夜戒。ナイトルーラー。
乂印教編纂書院のトップに君臨する十三人の超越者。
表の世界にいれば聖人/聖騎士クラスの才能を持ちながら、得られたはずの名誉の一切を捨て、神が地上から目を離す夜の世界に則を布く者たち。
表沙汰にはできない――神の視界にじかに触れることのない、あるいは乂印教会の戒律にも背くルールを、夜限定で独自に布く夜行性集団。
編纂書院自体が十三のチームに別れており、その各部隊を率いている隊長役でもある。それぞれが夜に布く《ルール》を掲げて部隊の特色とする。
現在、作中で判明している夜戒は一名
第十三席ミリア。夜戒として布く原則は《不平等》。
〇爻印教大司教
爻印教に存在する十名の大司教。幹部。指導者。
爻印教は組織としてほとんど成立していないレベルの集団であり、乂印教の敵同士だからまあ潰し合わんようにするか程度の繋がりしか個々人にない。
一応、六代魔王を名目上のトップ(象徴)としているが、必ずしも全員がその復活を目的としているわけではない。
別に魔王を創ろうとする者、己が魔王になろうとする者、単に禁じられた混術の研究がしたいだけの者、ただただ乂印教が嫌いな者――など動機は様々。
いくつも派閥ができ、その中で力を持った者たちが議会的になったのが大司教であり、ある意味で全員が爻印教のトップと言える。
それぞれを象徴する術、他者へ与える絶望の形、乂印教へ対する攻撃手段、というようなところから二つ名がつく。
現在、二つ名まで判明している者で三名。
・《血河》シギナス=アークタイド
・《失墜》フォルロム=ルヴン
・《因斬》名称不明
〇固有術式【オリジナル】
固有術。その術者当人が開発した術。別に当人しか使えないとは限らない。
四大術全てに存在するが、それぞれ特色が異なる。
作中で登場したものではシギナスの《血河流流》など。
これは術に血を混ぜて強化するものであり、特定の術ではなく戦闘スタイル全般を示す特殊な固有術式。《煉獄の蜘蛛》もその一種。
〇十字剣クオリア
ヤミが主力として使っている手のひら大の十字架型のアクセサリ。
それ自体が剣の柄であり、同調することで光の刃を形成する。
刃で直接切りかかることから、刃を飛ばして投擲することまで活用方法は多岐にわたる。
〇煉獄の蜘蛛【ヴィダム・クルゥ】
シギナスが開発した固有命術。
固有術式《血河流流》による強化命術の一種。
対象に《肉体を傷つけず激痛だけを与える呪い》を付与する拷問/支配用の術。
付与された者は背中に蜘蛛の巣のような紅い紋様が浮かぶ。発動中は光るため服の上からでも視認可能。
対抗命術が存在しないため基本的に解除不能。
ただし紋様を発動するにはある程度まで近くにいることが必要。
また発動術式を宝石などに込めて他人に使わせるといったこともできる。
〇記憶同調
生物に対して魂術同調を行う際、相手の記憶を直接見る手法。
通常の同調の上位のようなものであるため、強引に記憶を覗くことはかなり難しい、というかほとんど不可能に近い。
信頼した相手に記憶を見せるといった同意がないと使用は難しい。
また同意したとしても、心に触れさせる行為にちょっとでも恐怖や抵抗があると、すぐに失敗する可能性がある。
〇恨み喰らい【ニヴィド・ナデュカス】
術者が恨みを向ける対象限定で、具現化した怨念に襲わせる命術。
怨念は実体を持たず防御不能であり、憑りついた対象の心身を耗弱させる。
術を仕掛けた周辺から《同じ対象への恨み》を吸収し、強化される。つまり恨まれていれば恨まれているほど強くなる術で、基本的に恨まれずに生きる人間などいない――という理屈から、理論上は誰にでも効く。
設置型/対象指定型という、やろうと思うと結構難しい技術が術それ自体に含まれているため、主に爻印教徒が乂印教徒への罠として多用する。
その理由から別名《聖人払い》。
「でも聖人には効かないんだからその名前おかしくない?」
「どんな聖人でも誰からも恨まれてないことはない。そういう意味で《かかることはかかる》から名前は合ってるよ」
という議論が巷で交わされたという裏話があったりなかったり。
〇祭壇
基本的には《意味のある》儀式場を作って使う術の性能を底上げすること。
正確にはその際に作られる儀式場。
四大術全てに使えるが、爻印教徒が使う場合は主に混術祭壇を指す。
地脈の交点などが、よくある祭壇設置ポイント。
冥術を教会で使うとか、魂術を元の持ち主に縁ある土地で使う、みたいなことも簡易的な祭壇効果ではある。
〇地脈
星を巡るマナが流れるライン。惑星の血管のようなもの。
地脈同士の交点はマナが漏れており、術の使用にバフがかかる。
〇マナ
星を巡る大いなるエネルギー。
星が持ち、そして生きとし生けるモノが持つ。
生命力(ライフ)、冥力(オド)、そしてマナは基本的には同じもの。
生きているだけで星から自動的に与えられる小さな力がライフ。
教会の洗礼を受けることで神が分ける少し濃い力がオド。
その根幹がマナ。
要するに違いは濃度であり、濃いほどエネルギー効率がいい。
〇断空【スティム】
防御命術。ライフを削り正面に防御障壁を張る。
上位術に《断元【ディジオ】》→《断界【ワーダス】》。
詠唱は『空を断つ【アデル・スティム】』。
〇王権宣言
魔王になるための宣言。
世界に対して「俺がいちばん強くて悪いから〇番目やるわー」と言う。
力が足りない場合、実際にそれを証明する必要がある。
が、宣言だけでも強化効果がある。
強化の具体的な内容は――もうちょい秘密。
〇聖剣と魔剣
何が違うのかというと、実際割と難しい。
多くの場合は、
①「単純に高性能で強く何かしら特攻性能ありがち」なのが聖剣。
②「ピーキーでハイリスクだがその分上限高いがち」なのが魔剣
みたいな、実は割とふんわりした傾向の差しかない。
でも剣自体の魂が「俺は聖剣」「私は魔剣」と言うので、仕方ない感じ。
〇魔剣ルナクレイヴ
聖剣ソルクレイヴを混術で属性反転させた魔剣。
命名アロルド。
魔剣化した影響で、対術特攻(エネルギーの切断力)が弱体化。
一方、その代わりに吸収性能が付加。吸った術を刀身から反射できる。
なお混術が半端なため、だいたい十分くらい経つと聖剣属性に戻る。