• 異世界ファンタジー

07/17

 ここ最近、話題にされていることに関する個人的な見解を少しだけ。
 ネガティブな内容を含みますので苦手な方は回れ右、でお願いします。
 また、後日にこの投稿を削除するかもしれません。

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 まず、某元首相襲撃事件における宗教の関わりについて。
 この事件における犯人は、特定のカルト教団によって家庭や人生を破壊されたとされ、メディアやSNSで再び注目を集めています。
 しかし、だからといって「宗教」そのものを悪とみなして、槍玉にあげるのは間違っていると思います。
 もちろん、全肯定で「宗教」は素晴らしいものだと布教するわけではありません。


 ここで問題とされているのは「元統一教会」ですが、この団体はキリスト教をベースとした韓国発の新興宗教です。
 けれど、この教団はキリスト教の聖典である「新約聖書」を改竄して、創立者を新たな救世主とし「武器信仰」(銃火器による武装や制裁)を是としています。
 (旧約聖書はユダヤ教の聖典なので別物です)
 また、悪いうわさや理不尽な活動もあり、ヨーロッパのヴァチカンを本拠とする真っ当なキリスト教(派閥や分家はあれど)からは当然「異端」とされています。
 これに関しては否定も擁護もしません。

 とはいえ、人類の歴史において「宗教」の存在が人々の心の支えとして成り立っていたのは間違いありません。

 そもそも日本人は「無宗教」だと世界から言われ自覚しつつも、結婚する時はキリスト教的様式でチャペルで神に誓いを立て、葬式には仏教的様式でお寺で死者を送り、正月には神道である神社で一年の終わりと始まりを迎えます。
 全世界を見ても、これだけちぐはぐな宗教観を受け入れているのは日本人だけでしょう。
 その時点で日本人の、良く言えば生真面目さや適応力、悪く言えば脳死、同調圧力の弊害が表れています。

 同時に、日本人が現在進行形で受け入れている「宗教」のひとつに「マスク教」があげられると思います。
 数年前から猛威を振るう新型コロナですが、律義で真面目な日本人達がずっとマスクをしているにもかかわらず終息する気配はありません。
 それでも、「マスクをしていれば感染予防になる」「マスクをし続けるのは日本国民としての義務に伴う風潮」「一時の我慢で将来的に打ち勝つ」と根拠のない自信と浅はかな希望を振り翳します。
 これは「新興宗教」や「戦時中の自己犠牲」の煽り文句とまったく同じなのだと気づいている日本人は、(一部の聡明な人を除いて)おそらくいないことでしょう。
 そして希望とされたワクチンは結局、一時しのぎどころかブレイクスルーで意味をなさず。
 結果的に、状況は改善されることはなく私たち若い世代、子ども達はマスクに囚われ個性を失いました。


 人が人である所以。
 他の動物や生き物たちと決定的に異なる「人間」である誇りや尊厳。
 それは「顔」や「表情」だとされます。
 キリスト教信者の多い海外でマスクが敬遠される理由はそこにあります。

 この先十年、日本人はきっと「人」であることをやめるでしょう。
 日本という国が衰退し滅んでいくさまを見届けられるのも、ある意味ではわびさびとも言えるのかもしれませんが。

6件のコメント

  • わかります。ここ日本ではなんかこう、盲信とか独善とか視野狭窄に対して、「宗教かよw」「宗教っぽいw」「それもう宗教じゃんw」みたいなこと言っちゃう人が多いのに違和感を覚えます…。
    「日本人は無宗教」って言うと八百万の神とかで反論が返って来ますが、思考停止とか同調圧力の方が本質に近いと思います。夏はウナギを信仰し、冬はオデンを信仰するとか、もはやそのレベルで…一言で言うと、俗なんですよね。
  • >福来さん
     まったくおっしゃる通りです。
     閉鎖的な島国あるいはムラ社会の民族性が平和ボケといいますか、俗物的で主体性のなさを増長または加速させているように思います。
     そもそも八百万の神自体がアニミズム信仰(精霊信仰)に基づくものなので、その時点で宗教を無意識に受け入れているのですよね。

     深く語り出すと、ここから神学や形而上学、哲学の話が膨らんでしまうので控えます……

     ウナギは美味しいし、おでんで幸せを感じる……そのくらいで後先考えず、マスクを投げ捨てられる世の中になれば良いと内心思いますw
  • かつての日本人は和服で生活をしていました。
    少なくとも戦前までは庶民の服装と言えば和装が中心でした。
    今、普段の生活を和服で過ごす人は稀でしょう。

    文化や風習、風俗は時代と共に変わります。
    マスクの着用が一過性のものか、
    それとも定着するのかは分かりませんが、
    そうなったらそうなったで、ファッションの一部として
    生活に溶け込んで行くでしょうね。

    案外に逞しいですよ?
    人は。
    大空襲で焼け野原になった瓦礫の中から
    立ち上がって来ましたからね。

    大切なのは叩きのめされて
    地面に這いつくばった時に、
    泥水を飲み込んででも生きて
    立ち上がる事だと思います。

    恥も屈辱も悲しみも苦しみも
    その全てを咀嚼して腹に納め
    足を一歩前に踏み出す事だと思います。

    そして人はそうするだろうと
    私は思っています。
  • >おじむさん
     真面目なお話、ありがとうございます。
     おじむさんの作品にも通じるものですね。
     このご時世、新様式は当初から言われてきたことでもあります。

     けれど、日本はいつまでもマスクを取れずにマイノリティとなりつつあり、世界から取り残される一方です。
     国としての未来が不透明な現状に相まって、危機感を覚えてしまいます。
     常に煽りたてるメディアや掲げ続ける(減ることのない)無意味な感染者数表記に辟易しているからかもしれません。

     国の打ち立てる方針は支離滅裂、街行く人は一様に顔を隠した操り人形のようで。
     少しの間、ネットや情報から離れて考えたことが今回の近況話でもありました。
  • なるほど~
    感受性の強い黒ちゃんらしいですねぇ~

    栄枯盛衰は世の習い
    かつてジャパン・アズ・ナンバーワンと言われた日本が
    坂道を転がり落ちるのもまた不自然な事ではないでしょう。

    春の若葉も、やがては枯れて落ちる様に
    風雪に枝が、うな垂れる様に

    でも、やがてまた新芽が吹き花が咲く。
    人の世もまたしかり。

    私は以前、大都会に住んでいましてね。
    お昼休みとかに人の流れを、ぼ~っと
    眺めるのが好きでしてね。

    足音を聞くんですよ。
    強さとかテンポの速さとかね。
    バブルが崩壊して絶望が蔓延した時は
    とても重く悲しそうな音がしました。

    今はどうでしょうねぇ?
    ド田舎では雑踏の響きを聞く事は出来ませんねぇ。
  • >おじむさん
     なんだか詩的な趣きの表現ですねぇ。
     素晴らしいと思います。
     話を読んでいただき、意見も聞かせてもらい、少し心が落ち着きました。
     ありがとうございます……!
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