皆さん、こんにちは。
今日はどうか、私の妖怪小説『百妖百酒、ただひとり酌むは音なり』に込めた想いを、少しだけ聞いてください。
私はずっと、妖怪という存在が大好きでした。
その光と影が入り混じるような、幻想的で不思議で、どこか懐かしくて——
私にとって妖怪は、決してホラーでもミステリーでもなく、人間という存在を深く見つめるための窓であり、そしてなにより、優しさと癒しの象徴です。
『夏目友人帳』のような、魂と風景が一体となった作品に強く惹かれます。
でも私は絵が描けないので、代わりに言葉で——
自分自身の、そして読んでくださる皆さんのための「妖怪の世界」を、創ろうと決めました。
そこには、美味しいもの、楽しいこと、美しいもの、
そして、果てしない空想と、人生への想いが詰まっています。
ずっと描きたかった、「温度」のある世界。
心があって、感情があって、やわらかな光が差し込むような物語です。
『怪談百物語』のような作品も大好きですが、あれはすでに完成された名作。
だから私は、誰かの幻想をなぞるのではなく、自分だけの世界を生み出したいと思いました。
それに、少し怖がりな私には、あの世界はちょっと怖くて……
だから、この作品では、過度に恐ろしい描写はありません。
その代わりに、心の奥をそっと照らすような「ふしぎ」を、大切にしています。
実は、この物語はずっと昔から心の中で育てていたもので、
『雪の刃』の頃から、いつか必ず書きたいと思っていました。
だから連載を始めたとき、「やっと書いたんだね」と言ってくれた人がいて、とても嬉しかったです。
物語の冒頭には、詩文や漢文、妖怪の言葉など、少し難しく感じる部分もあるかもしれません。
でも安心してください。すべての言葉は後書きで丁寧に訓読し、翻訳し、解説し、読みやすくお届けします。
言葉は壁ではなく、橋になります。
もし、これまでの私の作品で「好きだな」と思ってくださったことがあるなら、
きっとこの世界も気に入っていただけるはずです。
私は、この物語をとにかく「面白く」したいと思っています。
ストーリーの面白さだけじゃなく、風景や空気感の「目で見える美しさ」も伝えたい。
AIで描いた絵や、実際の資料を交えて、私の中にある「中華風幻想世界」を具体的にお見せしたいのです。
そして何より——私は、自分の言葉で「景色を描く」ことができると信じています。
だからこそ、文字だけでも、その世界が目に浮かぶような表現を目指して、これからも努力し続けます。
今登場している妖怪は、私にとっての「妖怪界のカボチャやクリ」のような存在です。
猫のようで犬のような、不思議でどこか愛しい子。🐈🐶
(いえ、ふざけてるわけじゃないんです。本当なんです!)
もし、ほんの少しでも、私の言葉を信じてみようかなと思ってくださったら——
どうか、この妖怪の世界へ、足を踏み入れてみてください。
https://kakuyomu.jp/works/16818622177275768136ここは、もうひとつの「猫島」です。
疲れたときに、そっと逃げ込めて、あたたかく迎えてくれる場所。
私は妖怪たちの物語を書きながら、自分自身の光も探しています。
ちなみに、この画像の妖怪は、私が考えた「かわいいバージョン」なので、ちょっと雰囲気と違うかもしれませんが……本当の姿はめちゃくちゃカッコいいんです。第3話で登場しましたよ!!