• 詩・童話・その他
  • 恋愛

訂正&人物相関図補足:「文」の字を継ぐ人々──賈敬とその世代

皆さん、おはようございます。
『転生林黛玉の憂鬱:死ぬ運命は変えられる?』第89話および第90話の更新において、物語中で亡くなった人物は「賈敬《カケイ》」であり、前半の描写では正しく記載されておりました。

しかしながら、第90話の終盤、黛玉の心の声として挿入したナレーション部分にて、誤って彼の息子である「賈珍《カチン》」と記してしまいました。
すでに今朝、該当箇所は修正済みですので、ここにご報告申し上げます。

以下、修正版のナレーションです:

「二度目は、本当に死んだ賈敬《カケイ》。
 かつて秦可卿《シンカケイ》に手を出した賈珍《カチン》の父。
 そして、賈蓉《カヨウ》──不倫をそそのかし、賈璉《カレン》に尤二姐《ユウニシ》を娶らせた男──の祖父。

 本人に大きな罪があったわけではない。けれど――

 その鈍い無関心と沈黙が、どれほど家を腐らせてきたか。
 名ばかりの「長輩」が、名ばかりの「家風」を残しただけ。

 それでも、勅命は下る。「祖の功ゆえに」と。
 悪事そのものは問われず、「空疎な栄誉」だけが残るなんて。
 これぞ、百年の大族の末路だよ!

 けれど今回は、王熙鳳《オウキホウ》も原作のように倒れることなく、毅然としていた。
 ――運命が一度変えられるなら、二度目だって変えてみせる!」

この誤記に気づいたあと、改めて人物関係を図にまとめようと何度も試みたのですが、なかなかしっくりくるものが作れず悩んでおりました。そんなとき、伊藤先生の人物相関図を思い出し、改めてその整理力に感動した次第です。

ちなみに、原作において「賈敬《カケイ》」の世代は、名前に「文」という字を共通して持っているのが特徴です。

・賈敬《カケイ》:秦可卿に不埒な思いを抱いたことで知られる、賈珍《カチン》の父。
 (ちなみに賈珍の息子は、あの賈蓉《カヨウ》。秦可卿の元夫でありながら、賈琏《カレン》に尤二姐を娶るようそそのかした張本人でもあります。しかも、尤二姐と賈蓉の間に“ただならぬ関係があったのでは”という説も……)

・賈政《カセイ》:主人公・賈宝玉《ホウギョク》の父親。
 (個人的にも非常に好きなキャラクターです。)

・賈赦《カシャ》:賈政の実兄であり、本作第57話・第58話で登場。
 年長者でありながら、侍女・鴛鴦《エンオウ》を強引に側室にしようとする「老いてなお尊からず」な人物。
 (賈璉《カレン》の父でもあります。)

・賈敏《カビン》:ヒロイン・林黛玉《リンタイギョク》の実母です。

こうして並べてみると、賈敬と賈赦はまさに「上が腐れば、下も腐る」――
家風の乱れを体現するような存在だったのかもしれません。

今後とも、より丁寧に、正確な情報をお届けできるよう努めてまいります。
改めまして、このたびの誤りについて、深くお詫び申し上げます。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

2件のコメント

  • おはようございます。
  • マシロカネミツさん、おはようございます!
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する