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「40年見守ってきたおじいさん」と現実の猫島〜写真集・第2弾

🌧️ 今夜の物語にあわせて、現実世界で撮った「猫島写真」第2弾をまとめてみました!
少しでも、「ほんとうにあったらいいな」と思える猫島の空気が届いたらうれしいです。

https://kakuyomu.jp/works/16818622174619917874/episodes/16818622175632085717
今回のお話の「猫が雨に濡れない」っていう設定――
じつは、この物語を書き始めるずっと前から、心の中で決めていたものでした。

もしこの島に、わたしが最初から願っていたことがあるとしたら、
ひとつは、「現実で亡くなった猫たちが、ここで元気に暮らして、成長して、違う世界を見てくれること」。
そしてもうひとつは、「この島の猫たちは、絶対に雨に濡れないこと」です。

わたし、現実でびしょ濡れになっている猫を見るのが、本当に苦手です。
雨に濡れれば、体温も下がって、病気にもなりやすくなってしまう。

でも、現実の世界にはたくさんの優しい人がいます。
たとえば、公園に置かれた鉄製の「猫用の小さな雨宿りハウス」。
そんなものを見かけるたびに、胸がぎゅっとなるんです。 

昔、公園で出会ったひとりのおじいさんが、こんなことを言ってくれました。

「この公園の猫たちを、もう40年見てるんだよ」って。

……40年です。
一時的な善意ではなく、人生の一部として続けてきた優しさ。
その言葉が、今でも忘れられません。

だからこそ、今回のお話に登場した「傘を差し出してくれた人」を「おじいさん」にしたのは、
その方への、小さな感謝と祈りを込めたかったからでした。

いつものように、今日も物語を読んでくださってありがとうございます。
皆さんが楽しく、元気に、あたたかく過ごせますように。

そして今日は、もうひとつだけ、心をこめて願わせてください。

やさしい人に、ちゃんとやさしい未来が訪れますように。
現実の世界の猫たちも、どうか、あたたかく生きていけますように。

5件のコメント

  • 40年かあ。
    猫ちゃんとともに歩んだ生活って、感じですね。
    なかなか。人生を猫ちゃんたちにかかげるなど、できないものですね。
  • 林風さん、おはようございます。
    そうですよね、私も本当にそう思います。感心します……四十年って、すごく長いですよね。ほんとに尊敬します。
  • 何年経っても、猫を見ていられる人生は良い。(*´ω`*)
  • できることなら少しでも、そのおじいさんのような暮らしができたならと思います。夢に終わりましたけど。
  • 夢は、一生にひとつじゃなくていい。
    形も時期も変わっていいし、何度でも見直して、何度でも新しく描きなおしていいものだと思います。
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