拙作「幕末勘違い令嬢走る!〜土方歳三に婚約破棄されたので代わりに美少年隊士と駆け落ちすることにしましたっ!?」をお読み戴き、誠にありがとうございます。
皆さまに深くお詫び致します。
一度完結したのですが10話、11話を一部リライト致しました…💦
どの様な部分かと申しますと、作中に登場した「磁器製のカラクリ市松人形の仕掛けのオチ」と、それについての永倉さんの見解
最終11話における永倉さんの啖呵、それに対しての相手側の反応です…💦
10話
【本文】
で、その肝心の三浦啓太郎は何処に行きやがったんだ──?
(このあと)
【土方さんや奈良井宿の代官が「揚羽党」を引立てていった後にゃ、芥子の匂いをプンプンさせた、例の磁器で出来た沢山の、五寸程の市松人形がウヨウヨ動き、何かを喋っている。
「何だこりゃ。
気味の悪ぃ……うわッ!!」
「危ねぇよ新八っつぁん!
魂、抜かれちまうぞ!」
「いや、左之。こりゃあ──」
俺は試しに一体の人形をカツッ…と斬ってみた。
中からコロリと出てきたのは、ガチャガチャした小せぇ金属の塊みてぇなモンと、同じく小さな匂い袋。
その中には、芥子で出来た粉が入っている。
人形どもはやがて黙り、ゆっくりと動かなくなっていった。
やっぱりこの人形は「ただのカラクリ」で、人の心は芥子の粉であ操っていたんだろうか?
この市松人形、恐らくだが朝になりゃ奈良井の役人が始末しちまうに違いねェ……
また何かが聞こえてきた。
市松人形の声じゃねェ。
暗くなった寺の境内で耳をすますと、本堂に近い闇の中からこんな男と女の声が聞こえてきたんだ。】
ここまでがリライト部分です。
この後は
【一人は三浦啓之助、もう一人は。
か細く高い、年頃にしちゃ、チッと幼く聞こえるような、あの──
「琴絵さん!」】に続きます。
11話
本文
【岩村。オメェはまだあの『闇黒阿片やみぐろあへん』、たまにこっそりヤってるんじゃねェのかぃ?】
のあとに
【これさ!この人形にテメェが仕込んだ粉、『闇黒阿片』だよ!
もう動きゃしねェがな!
今考えりゃこりゃ、小せェ小せェ『おるごーる』を組替えたカラクリだったんだな!」
俺は懐からあの「市松人形」を出した。
「おるごーるの市松人形!?
阿片を仕込んであっただと!?」
料亭に集まった役人達は目を見張ったが、俺は構わず続けた。】
ここまでがリライト部分で
このあと本文の
【 「岩村。
お前ェは慌てるといまだに土佐弁丸出しになるんだな。
あの、奈良井宿でもそうだった」】
に続きます。
本来このような事は決してやってはいけなかったのですが、「謎のカラクリ人形」のオチが抜け落ちておりましてリライト致しました…
今後このようなことがないよう、充分気をつけます。
誠に申し訳御座いませんでした。
また明日以降、三浦啓之助や岩村精一郎などについての史実逸話を近況ノートに記したいと思います。
よろしくお願い申し上げます。