ラナンキュラスの花を見ました。もうすぐ、春になります。
まだわたしの頭は若いようなので、詰め込めるだけ、この世界のことを詰め込んでおこうと思っています。知識を溜めて溜めて、そしてその過程が身を結び、どこかで花開くことを望んで。
冬眠から目覚め、草木は繋がり、春になってゆきます。
赤目柳という植物を、お花屋さんの店主さんに教えてもらいました。小鳥の産毛のようにふさふさとした芽は、まるで時間の止まった吹雪を表しているように見えます。
この前の寒波、ありましたよね。わたしはあの時、どれだけ寒かろうと肌がひび割れようと、自然は容赦などしてくれないのだなと感じました。それでも意識は保っていられてしまうのですから、不思議です。わたしは吹雪の中で防寒着に身を包み、ただ必死に春の訪れのためにこの世界を頭に叩き込んでいました。
赤目柳の花言葉を調べたところ、強い忍耐、なのだそうです。ラナンキュラスを見ているわたしは、まだ冬眠しているみたいです。