林海

二人の気持ちがすれ違う。 雨の日に遠ざかったけれど――。 学校の友達誰も二人が付き合っているのを知らない。

あの日、私が仕事を休んだのは、２つの理由からだった。 平成23年3月11日金曜日の事である。 日本が激震した日。 東北の人々の安否に心震わせた日。 そして、福島第一原発事故が起…

アメリカ合衆国某所にある有名私立高校にひっそりと存在する、探偵クラブ。 そこに所属するのはリアムとその助手兼お目付係のヤマクニの二人である。 ティーンエイジャーながらリアムは既…

自主企画、【ぞくりとするホラー短編が読みたい】のサンプルに書いたホラー短編です。 中身、どうなったんでしょうね。 なろうにも投稿してます。

保管室に安置したはずのミイラ男が突然起き上がって現れた。 男が要求してきたのは眼鏡だった。 第二回銀縁眼鏡文学大賞でちょっと思い付いてしまったものです。 文体診断ロゴーンの上位…

知る人ぞ知る、一部で人気のシリーズ第三弾。トルコ編、ブラジル編につづいて、今回はマレーシア編です。 マレー、中華、インドの三民族が同居し、宗教も料理も文化も多様なマレーシア。 太…

とつぜん侵略を受け、最前線に立たされた町。町は廃墟となり、なんでもない日常は崩れ去った。 このお話を「現代ドラマ」ではなく、「現代ファンタジー」として書けたらどんなによかっただろ…

私はエラノール。王子様の婚約者で、あれ？ 私の記憶がない！？ 毎日つけていた日記を確認するけれど……。

娘を、その夫の下に送り出してからはや一年――「ムラタのむねあげっ！」スピンオフ、とある老鍛冶師の、ちょっとした回顧。

枯草色の毛並みをもつ狼獣人であるガロウを襲った、黒い影。 「アンタを殺すのは、ボクだ！」復讐のニ刃が、ガロウを狙う！

　猫耳、しっぽ、縦長の瞳孔をもつ以外はほとんど人と変わらない獣人族のリノは、今日も元気いっぱい。しっぽを振り回しスカートのすそを巻き上げてムラタを困惑させつつ、ムラタを「だんなさ…

主人公ナオキの身に起こった少し不思議なお話。

冒険者のジョー、魔導士のアンナ、荷物持ちのゴンデは、英雄の遺物を狙って住んでいた屋敷へ入っていった。だが、その屋敷から帰ったきた男はおらず、女は廃人になると言われていた。

掌編小説集『あなたが見た情景』の新たな情景を７日連続更新で７本掲載。 目の前の景色を眺めるように情景を思い描ける文章。 そんなものを考えながら記していく、ちょっとしたお話のあつ…

主様に異世界焼き鳥を食べさせたい話。 KAC焼き鳥が登場する物語 KAC20226

繰り返す、出会いと別れ。 今度は、今度こそは一緒に長くいたい。 君は僕をどう思う？

能勢直人(八才)と能勢国雅(八十八才) 事件解決します

母の病気を治すため、三等級の冒険者以上でないと命を落とすであろう山を登る主人公ウェル。目指すは『延命茸』。だが、ウェルは足を踏み外してしまった。落ちそうな自分をなんとか腕で支える…

前作『ちょっとしたアクシデントで、彼女の眼鏡になってみた☆』の続編を、作者がほんの出来心で書き出してしまいました。 よろしかったら、ぜひ前作の方も覗いてやってくださいませっ(_ …

一日のうちでたまたま見落とさなかった小さなこと、明け方や二度寝したときや昼さがりのうたた寝でみたリアルで辻褄が合わない夢……などなど。 ちょっと手を加えて色づけして、誰かに読んで…

渋谷のクラブで出会ったアリサとショウ。付き合っている筈なのに感じる壁の正体は、悲しい裏切りだった。

子供にピアノを習わせる親は、多かれ少なかれ「才能あるかも？」という期待を胸に抱く。僕もそんな一人だった。でも親バカと笑うなかれ。それだって子を思う親の愛情なのだから。 この物語は…

フェルメール贋作事件をモデルにしたフィクションです。 ＊monogatary.comのお題「幸福な敗北」からの創作です。 ＊他サイトとの重複投稿です。

大陸西部の沿岸三古王国のひとつドーリア。若き王のサヴァイヤは、幼いころに両親を亡くしたせいか、我儘いっぱいに育つ。 そんな彼が出会ったのは、神官の娘、サリィヌだった。内気なサリィ…

侯爵令嬢であるクレハには秘密があった。 それは遠国の巫女だった母から受け継がれた、色を見る能力だった。 だが婚約者だったソル王子はクレハを気味が悪いと婚約破棄を突き付ける。 周…

一分で読める。いやそれは人による。 私は読むのに一分半かかった。

とにかく美しい文を書けるようになりたい。 ただそれだけのために、練習がてら書くエッセイ。 ただし、全てフィクションです。

１９４４年、冬。北海の無人島に取り残された対空戦車の乗員たちが、島で見つけたものは、この地にはありえないミイラ。 英国人たる彼らが選択した行動は、かなり異常なものだった。 （追…

西暦で1587年ごろのお話です。 当時の筑前国博多は、戦国の世において幾度も戦火に苛まれ、町が焦土と化していました。 そんな折、九州平定を成し遂げた関白・豊臣秀吉が博多に凱旋し、…

俺が定期を忘れて家に取りに戻ったら遅刻寸前。あわてて乗った車両は女性専用。女性たちからの圧力にビビる俺。切羽詰まった俺がとった行動は……。 ーーーー 【三題噺の競作】「定期券」…

就職難の年、住みこみでお手伝いさんをはじめた奈緒子。 仕事先のご主人はひんぱんに転送装置を使って、海外との商談を行う貿易商で、自閉症の一人息子、春斗くんと暮らしている。奈緒子は…

家を出ることにした。 場所を決め、手続きをして、そして移動日はいつにしようか。いざ決心して両親に告げると、父が「俺が運転する」と言い出した。家に置いていこうと思った実家の面影ごと…

　ここは、下町の、小さな小さな商店街。 　その商店街の一画で、不思議な雰囲気を放っている、古びて趣のある一軒の店、『魔桜堂』。そこは、誰もが見つけることはできないけれど、誰でも入…

ピエール：兄 ジャン：弟 舞台：フランス 赤と緑のショートストーリーコンテストは不参加ですので、場外編として。 お時間があればどうぞ。

　自然は人間の施す教育以上の影響力をその裡にいだいている。 ――ヴォルテール『モリエールの生涯』より

　街中に、オレンジが溢れる、ある日のできごと。 　わたしは、この大きな神社に祀られている、須佐之男と名乗る、自称、神様に出逢った。

勘違いでも、偶然でもいいから。

人から貰った飴 なんか、その場で食べないと申し訳ないですよね それなら、断っちゃえば良いじゃないですか

とある魔王と女勇者が―― 短いラブコメです。たまに更新。 小説家になろう、アルファで投稿

天正二年、秀吉（羽柴藤吉郎秀吉）は、主君の織田信長から北近江の領地をさずかり、長浜に城を築いた。ここから秀吉の出世物語がスタートする。しかし、秀吉自体はわずか五尺（およそ150セ…

伯母が亡くなった。大嫌いだった。 亡くなったら「嫌い」という感情が薄れていくと思ったのに……

母親と二人暮らしをしている雄太は小学５年生。雄太の父親は雄太が１歳の頃に亡くなったので父親の顔は写真でしか知らない。 雄太の母親は看護師をしているので、母親が夜勤の夜は雄太は一人…

大型トラックに轢かれ、転生先の異世界を救ったサトルは 念願叶って現代の日本へ帰還する事となる。 だが、異世界で戦っている間にも時間は無情にも過ぎており ようやく帰れることになっ…

絵日記の中に描かれていた秘密基地。 高校生になった修一は、記憶を頼りにその場所を訪れる。 祖母の死、引っ越し、宝物の喪失。否応なしに変化してゆく周囲に翻弄される日々。 そして彼は…

「お前ってさ、たまに海のほうを見てるよな」 友人からそう言われた建人（けんと）。 海が気になるのは、きっとあのひとのせいだ。彼女はまるで、白い桔梗の花のようなひとだった。 十七歳…

孫を迎えに行く夕方。 そこで挨拶するおばあちゃんたち、おじいちゃんたち。 卒園式。孫は一年生になる。 名まえを知らないままのおばあちゃんs、おじいちゃんs。 お疲れさまでした。

父は一度も結婚していない。けれど娘ふたりの三人家族。姉妹にはそれぞれに母がいる。母たちは自由に出入りして、問題はなかった。わたしは大人になって、それが奇妙な構造だと思いはじめた。…

みずから悟った死期をかたわらに生きる従兄の日々は穏やかにすぎていき、ゆっくり時間を止めていった。

母はアルツハイマー型認知症と診断された。 家にいても「帰ろう」と言うし、 外に出れば、ここではないどこかへ、スタスタと行ってしまう。 かあさん、わたしが誰だかわかる？