『遠見の男Ⅱ 獣達の讃歌』https://kakuyomu.jp/my/works/2912051606244795897
皆様に聞きます、陸軍中野学校という、少し不思議な学校知ってますか?
『遠見の男Ⅱ 獣達の讃歌』を書いていて、今回は少しだけ歴史の話を。
実は僕、以前からずっと書いてみたい題材がありました。
それが、
陸軍中野学校です。
「陸軍中野学校」と聞くと、
スパイ。
諜報。
暗号。
変装。
謀略。
そんな言葉を思い浮かべる人が多いかもしれません。
もちろん、そうした教育も行われていました。
事実、1938年に「後方勤務要員養成所」として始まり、1940年に正式に陸軍中野学校となったこの学校では、諜報や防諜、宣伝、謀略など、いわゆる「秘密戦」に関わる教育が行われていました。
そして1944年には、静岡県の二俣に分校が設置され、遊撃戦の教育も行われています。
こういう話を調べていると……
なんというか、
小説の設定資料集を読んでいるような気分になってしまうんですよね。
もちろん、実際にそこで生きた人たちにとっては、決して物語なんかではありません。
戦争という極限状態の中で、
本当に人の命が懸かった現実です。
だからこそ、面白半分に「伝説のスパイ学校」として扱うのではなく、
「そこでは、どんな人間が育てられたのか」
「彼らは何を見ていたのか」
「戦争が終わったあと、彼らは何を背負って生きたのか」
そういう部分を、いつか小説にしてみたいと思っています。
中野学校について調べていて、僕が特に興味を持ったのは、
「戦う」ということより、「知る」ということなんですね。
敵を倒す。
敵を殺す。
それだけが戦いではなくてですね。
相手を知る。
土地を知る。
人間を知る。
文化を知る。
心理を知る。
そして、誰にも気づかれないように情報を集める。
これは、今まで自分が書いてきた「観測」というテーマとも、どこか繋がっている気がします。
「見る」ということ。
「知る」ということ。
そして、
知ってしまった人間は、その後どうするんじゃい?
これは『遠見の男』を書いている僕にとって、かなり興味深いテーマです。
えー、実は実は『遠見の男』を書き始めるより前から、
「いつか陸軍中野学校を題材にした小説を書きたい」
と思っておりまして。
まだ構想段階ですし、いつになるかも分かりません。
もしかすると、何年も先になるかもしれません。
でも、いつか必ず、
中野学校を舞台にした物語を一本書いてみたーい!
そんなことを、今回改めて思いました。
『遠見の男』を書いていると、
過去に残されたものを見つけること。
誰かが残した意思を拾うこと。
そして、それを次の誰かへ渡すこと。
そんなことを何度も考えます。
そう考えると、
「意思が人から人へ受け継がれていく」
というテーマは、僕が以前から中野学校に感じていたものとも、少し重なるのかもしれません。
もちろん、歴史は歴史として大切にしたい。
史実として残っているものと、僕が想像する物語はきちんと分けて。
その上で、
**「もし、あの時代にこんな人間がいたら?」**
というところから、一つの物語を作ってみたい。
そんな野望を、ひっそりと持っています。😊
いつか『遠見の男』とはまったく違う形で、
昭和という時代の闇の中で、
名前を捨て、
正体を隠し、
誰にも知られない場所で「知ること」を武器にした人間たちの物語を。
そんな小説を書けたらいいなと思っています。
……まあ、その前に『遠見の男Ⅱ』をちゃんと書き終えろって話なんですけどね。🤣
でも、こういう「いつか書きたい物語」が一つずつ増えていくのも、物書きの楽しみなのかもしれません。
いつか本当に書く日が来たら、
「ああ、昔こんなこと言ってたな」
と思ってもらえたら嬉しいです。