完結いたしました。
僕は昔から「あとがき」というものは蛇足だ!と思っているタイプの人間だったのですが、やはり自分の思い入れのある作品……語りたくなるのが、人情ってモンじゃありませんか?
というわけで、あとがきに代えて、近況ノートです。
アキバハラ・シーラップロッカウェイは、僕が『アガシラと黒塗りの村』を書いた後に書き上げた長編ミステリです。
舞台はタイトル通り東京都千代田区外神田。秋葉原と呼ばれる街です。
登場人物は、秋葉原の平和を守る元バンドマンの刑事、コンセプトカフェで働く気の強いドSメイド、バケットハットで散歩する様子のおかしな青年……などなど、一癖も二癖もある奴らばかり。
彼らそれぞれの小さな物語が、やがて大きな大きな事件に吸い込まれていくわけです。
誰に感情を寄せても良し。秋葉原のナゾに別の角度から挑んでもよし。勧善懲悪ストーリーとしてスカッとしてもよし。
とにかく、僕の好きなコトを詰め込んでぐつぐつ煮込んだ、ごった煮のような小説です。
読みにくさや分かりにくさは承知のうえで、この小説を読んで、少しでも楽しんでくれたのであれば、こんなに嬉しいことはありません。
僕と秋葉原について語りましょう。
そして、秋葉原に遊びに来てください。
この小説に登場するいくつかの場所は、ガチの実在スポットであり、おもちゃのタケダや絶品カリーにはモデルもあるのです。
聖地巡礼?も楽しめますよ。
ちなみに小寺は書泉ブックタワーとヨドバシアキバ、そしてアキバにある神社によく潜んでいます。
ぜひ、足を運んでくださいね。
変わりゆく秋葉原で、変わらないモノがある。秋葉原の平和を、誰かが守ってくれている。
そんなことを感じてくだされば嬉しいですね。
それでは、また。
ユウキ・リンリン・ルリノイロ!