猫塚 喜弥斗

Twitter（X）に書き留めたりした短歌を10首ずつお出しします。エロもグロもない方が多いですが人はたまに死にますのでセルフレイティングにチェックを入れておきます。 短歌の何…

人が死の間際にいるほんの数瞬、彼らはやってくる。 黒く静かな、燃えるような赤い目のヴォイチェフ。 真白く穏やかで、碧い目をしたアルベルト。 彼らは人を愛している。それと同じくらい…

これはちいさないきもの「クリケット」が住む「クリケディア」の物語。何気ない日々が素晴らしいもの出ると気づけたら。

食べればなくなるけれど、食べたという事実は残るのが食事。 思い、浮かび、静かに死んでいく言葉をつなぎとめたくてシェフはたまに料理します。 詩の何たるかをわからん凡愚が詩のようで…

私が実際に見た夢を小説風に書き直しました。各話に繋がりはありません。 天国に行ったり怪物に追いかけられたりﾈｺﾁｬﾝと戯れたりいろいろです。 ※掌編にて「（グロあり）」と記され…

さわさわさわ。水の音が聞こえる。 その音が聞こえてくるのはいつも……。 そんな私の傍にいてくれる彼女。私の大切な友人。 日常に割り込む怪奇現象は彼女がいる間は起こらない。 私たち…

山の中のロボット工場で、一人の男がアンドロイドを作った。 工場の中で、少年と少女は出会う。 「僕はタロー」 「私はイチゴウ」 そして二人は静かに会話する。

Twitter（X）に書き留めた140字小説を10篇ずつお出しします。エロもグロもない方が多いですが人はたまに死にますのでセルフレイティングにチェックを入れておきます。 次の漢…

施設で育った龍平と和洋は、殺しをやっていた。 生きるためではなく、ただ淡々と仕事をこなす日々。 十年後、大人になった龍平のもとに和洋が訪れる。 「僕が死んでも泣かないでね」 天…

夏休みの半ば、僕は友人と待ち合わせるため駅のホームにいた。 そこでクラスメイトの笹目木塔子が線路へ落ちていくのを見かけてついとっさに手を伸ばし、一緒に轢かれてしまう。 気がついた…

雨の降る日、とある喫茶店にて深鷹は伊鶴に相談を持ちかける。 相談を引き受けつつも伊鶴はその合間に奇妙な話をしてみせる。 魚が空を飛び、白いカラスが喋り、虹の根元を見る。そんな話。…