Naml

世界が終わりを告げる中、少女リナは「救済の力」を宿す存在として追われていた。 その力は世界を救えるが、発動には――最も愛する者を犠牲にしなければならない。 逃げ続ける二人。 彼女…

ある日届いた、差出人不明の古びた日記。 読むたびに内容が変わり、記憶があいまいになる。 登場人物は存在しない。 ここに出てくる「あなた」は、今これを読んでいる“あなた自身”。 日…

——目が覚めたら、そこは静かで優しい国だった。 時間も、痛みも、言葉のすれ違いさえも、何ひとつ存在しない。 みんなが笑ってくれて、誰も私を責めたりしない。 ここでは、ずっと朝が来…

世界が崩れ、誰もいなくなった山の村。 元社畜の佐藤翔は、ひとり暮らしの寂しさを紛らわせるため、古びたラジオ局から放送を始める。 「こんばんは。Sラジオです」 それは誰にも届かない…

白く霞む春のホームで、青年・蓮はひとりの女性と再会する。 彼女は「遥」と名乗り、かつて失われた記憶を静かに揺り起こす。 現実と幻想が溶け合う中、蓮は封じていた“春の終わり”と向き…

祀られたのは、存在しない神だった。 それは、“無”を讃える、最後の儀式。 零から始まった、祀りの終焉。 音も形もない“それ”を、人は神と呼んだ

最初にページを開いた瞬間から、あなたはもう、登場人物のひとりだ。 静かに壊れていく日常。誰もいないはずの部屋で、誰かがこちらを見ている。 手の形が変わり、思考が他人のものになって…

静かな部屋。見慣れたはずの窓。けれど、微細な“ずれ”が日常を侵していく。時計の針は逆回りし、鏡の中の自分が遅れて笑う。 あなたの背後にも、何かが確かに“いる”気がする── …

この部屋は、本当は存在しない。 そして、あなたも――すでにこの世界にはいないのかもしれない。 夜な夜な響く、壁の向こうの“カリカリ”という音。 それはじわじわと近づき、やがて自…

佐伯航は、日々の繰り返しに心をすり減らしていた。 何のために生きているのかもわからないまま、ただ“今日”をやり過ごす日々。 そんな彼が辿り着いたのは、誰もいない会社の屋上だった。…

妹を失い、静かに日常を生きる水谷さえの前に、 “あの夜”の記憶が歪んで戻ってくる。 開いているはずのない窓。語られない声。 そして、窓のむこうに立つ“あの人”。 忘れたいはずだっ…

佐伯航は、終わりの見えない日々に押しつぶされそうになっていた。 意味を見失い、ただ淡々と過ぎていく毎日。 そんなある日、彼はふと会社の屋上へ足を運ぶ。 そこで出会ったのは、明る…

異能系です。架空原作が好きだから頑張りました。諦めました。