朝から雨が降っていた。午前10時50分、小雨の中、私は雨具抜きで自転車を蕎麦屋に走らせた。
蕎麦を食べて、庭の『ねじりんぼう』に気を引かれて撮影許可を取れば、植木の蜘蛛の巣が水滴を蓄えて輝いている。
こういうのんは、カメラで撮っても再現せんのだよな。
そう思いながら撮影してみれば、確かに見たものとはまるで違うが、別の面白味のある写真である。
私が雨後の蜘蛛の巣を美しいと思ったのは、いつが最初だったろう。幼稚園の時くらいとは思うが、明確な記憶があるのは、小学校の二年生の時に皆で育てた向日葵たちの狭間で輝いていたそれである。
