〇「思」を「スゥ」ではなく「スウ」と読ませる理由・・・発音サンプルを色々聴いたところ、何とな~く「ウ」を強く発音してそうな印象を受けたので…。何となく。
〇やたらと喘ぎの表現がくどいのは、作者が以前読んだ男性向け官能小説(タイトル失念。レースクイーンがエロい目に遭うやつ)が確かそういう作風で、しつこさが印象的で良いなと記憶に残っていたので更に輪をかけてしつこくした。
〇章タイトルを漢字一字にしたのは、漢字にはいくつかの意味があるので読む人が好きに解釈してねという無駄な趣向。
〈序の章〉
〇月牙山・・・二次小説を書いて下さったお人がつけてくれた「蝕牙山」というかっこいい地名を一字変えて使わせてもらった。西遊記に出てくる沙悟浄の武器でおなじみの「月牙鏟」をもじっている(「山」と「鏟」は中国読みだと発音が違うので日本人にしか伝わらないダジャレ)。
〇「天然の洞穴を利用した住居」・・・中華ファンタジーものに登場する人外は洞窟に棲みがち。溶岩流によってできた穴か、雨による浸食か、そこが太古の昔は海底だったか。都合よくいい感じの穴が開いている。山岳ガチ勢がいたらツッコみたいポイントの一つに違いない。
〇「父王から嶺のひとつを預けられ」・・・軽く言っているが、簡単ではない。王子たちが一人前になる前は王の兄弟(もしくは姉妹)が嶺主として君臨しており、基本的に現嶺主を殺して奪う事で継承が成る。リェの横死により戦わずして鋭鎴嶺を継いだ末弟はラッキー。
〈始の章〉
〇「人間年齢で15、6歳」・・・ちなみに実年齢は40歳くらい。だが、おっさんではない。れっきとした未成年である。ヒトは寿命が長いほど外見年齢が若くなり、精神年齢は外見年齢に準拠するの法則。ほら人間だってそうでしょ、寿命の伸びた現代人からすると古い写真で見る戦前の学生とかってだいぶ老けて見えるでしょ?
〇「からだを壊していれば、匂いですぐにわかる」・・・作者も不健康な人の匂いを嗅ぎ分けられる。特に胃に異常をきたしている人は、単純な口臭とも違う独特な匂いがする。他にも作中で匂いに関する描写が多いのは、作者が(人間にしては)かなり鼻が利く体質である事に由来する。
〇ハォの紋様・・・体内の毒素を中和するのに妖気をじわじわ消費しているので紋様はこの時点で微かに薄いのだが、暗かったせいかスウは気付いていない。一方フェイが〈醒〉の章で「やや薄いような気がする」という診立てをしているのは、さすがの観察力。
〈踊の章〉
エロ同人らしくサッと不自然なまでに手際よく拉致ればいいものを、ここは変なこだわりでネチネチやらせてもらった。やおい本としてはテンポが悪い。
〇ハォの洞・・・入り口にある隧道状の石積み部分は、ある一つの石を引き抜くと総て崩れ落ちるように積まれていると伝わる。・・・ただし、嘘かも知れない。
〇空腹状態・・・何気に重要な条件。これから排泄機関に竿をぶっ込まれちゃう展開になる訳だから、清潔に致す為には腸に内容物があっては困る。よって、間違っても腸内にブツが送られて来ないように胃まで空っぽという事にした。
〇「同じ土を踏むのさえ~こいつの匂いが混じった空気を吸いたくない」・・・作者も嫌いな奴に対し、こういう嫌い方をする。
〇「軟弱虚弱貧弱脆弱痩せ狐。死ね」・・・脳内オーバーキル悪口。作者もよくやる。たまに聞こえないぐらいの小声で口に出してキチゲ発散する。スウの腹黒さは作者自身の投影。
〇「王位継承の条件は弑君」・・・その前に王が病死や事故死してしまった場合は王子たちが殺し合って新王を決める。その殺し合いで全員死んでしまった場合は王兄や王弟が、それでもまだ決まらなければその息子たちが殺し合って決める。
ちなみに、腕に覚えがあるもんなら王子だけでなく姫にも挑戦権はあり、女王が即位した記録もある。
〇突然キレ始めるスウ・・・作者も不安になると急にキレ散らし、思考がどっか行ってアホになる傾向がある。
〇「子供の頃ほど遠くへは跳べない」・・・幼かった頃のスウは時空をも跳び越え、何度か異世界まで跳んだ事がある(彼の持つ奇妙なデザインの剣は、そのどこかの世界から持ち帰った物)。どころか、一度だけ過去へ跳んで本来死ぬはずだったハォの運命を変えてしまっている。どう跳んだものかは本人も解らず、もうできない。
〈辱の章〉
〇「少々変わった趣向で荒っぽく抱かれた経験」・・・何されたんだろうね。それについては作者のキチゲが溜まったらまた別作品として垂れ流す恐れがある。
〇「どすけべえって言うんだぜ」・・・そういう言葉を教える人間族の悪友が、どうもリェにはいるようだ。王子としては不相応な口の悪さも、おそらくそいつの影響だろう。
〈褻の章〉
〇夜伽役・・・妖獣族は戦いの興奮で性的興奮も高まるので、狩りや稽古の後の夜伽相手は特に大変。強敵を殺した後なんかは大変な昂りようなので、受けはがんばれ。
〇「嫌悪による呻きか性感による喘ぎか」・・・ニアミスした警邏の兵はこの時の声を聞き、「おっと乱交パーリィモーニングですか?(汗)」と気まずくなって引き返したようだ。違うそうじゃない、察せ。
〇「ハォ殿下のお口にでも」・・・ここでリェがそうさせなかったのは、あまり汚したくなかったため。後で自分だけ戻って来て睡姦でもしようかなと、この時に薄っすら思いついていた。
〇「墨を流したような雲が」・・・夕立みたいな降り方(ていうか実際、作者はこの光景を夕立の雲が集まる様子を見て描写した)のようだが、山の天気は変わりやすいので朝からこういう現象が起こる事もある。はず。
〈慧の章〉
〇多交多泄・・・中医学の発想にある、多交少泄(交合は多くてもいいけど射精は極力我慢しとけ)という発想のパロディ。ガンガン射そうぜ!ww
〇この洞は結局どこだったのか?・・・作者にも解らないので、ふわっとした説明をしている。どこなんだろうね。
〇フイ・・・別に登場する必要は無かったんだろうけど、女キャラも出した方がメリハリあっていいかなって…。いいの、出したかったの!慇懃無礼な傍若無人ぶりが書いてて楽しかった。
〈醒の章〉
〇毒で起きられないハォ・・・作者の通常の寝起きをそのまま落とし込んだ。目は覚めてるくせに起き上がるまでが長い。ハォは普段ならパッと起きる。
〇「におい」・・・作者も、窓の外を見るより先に匂いで雨を察知する事が多い。さっきまでその場に誰がいたかも(匂いを覚えるほど親密な相手なら)一人までは嗅ぎ分けられる。変態ではない。
〇「あれ」・・・ハォは他者にスウの事を話す時、あれと呼ぶ。熟年夫婦か。例えば…スウの事どう思う?に対し、「あれか。あれは便利だぞ」とか。
〇「かれが剣を抜いたのなら」「あれに限って似つかわしくない事だが」・・・ハォはスウの事を余程強く信頼しているようだ。依存といってよい。
〇フェイの癖・・・考え事をすると無意識に盆の窪を掻くので、熟考するほど襟足がボサボサになる。
〇無能な衛兵・・・こういう話には必須の存在。へっぽこ衛兵、どの物語にもなぜか大体いる。特に古典。
〇インヤンのかぶとむし・・・目的地でハォがメスの方も回収し、後でちゃんと二人に返した。
〈震の章〉
〇
〈乱の章〉
〇
〈懲の章〉
〇入浴中、ハォの衣服はその辺の岩の上にくしゃっと置いてある。役目を終えたインヤンのかぶとむしも、その上に二匹揃って載っている。
〇「腹を壊す」・・・腸内に出されるとお腹がピーピーになるって本当かな。まあそうか、ほっといたら雑菌とか湧くもんね。
〇寝所でのハォの乱心・・・雑魚敵を大勢殺した後なので興奮しちゃっていたようだ。
〈結の章〉
〇「嫌いだからじゃねえの」・・・ツンデレ下手くそか?・・・いや、おそらくこの「嫌い」はその場にいないスウの事を言っている。分かりにくい言い方をする、つくづく不器用な奴。
〇「てめえのせいだ」「てめえさえいなけりゃ」・・・スウの存在が無ければハォを自分のものにしておけたと、リェは信じていた。またそれとは別に、かつてスウがハォの運命を変え、妖獣族の歴史を歪めてしまったらしい事にも薄々気がついていたようだ。
〇「結局てめえは」・・・スウ本人は知っているのか定かでないが、彼は純粋な妖獣族ではない。実は妖狐族と人間族の血も混じっている。
〇突然の下剋上・・・小物ながら敵を殺した直後なのでスウは興奮していた。
〇「さっきのお返し」・・・この後、妖気を尻から注入して返したらしい。テクニックを要する特殊プレイとして稀に愛好家が存在する妖気の渡し方。ハォは「ばかもの、二度とするな」と云いつつ、まんざらでもなさそうに見えたという(スウ談)。
〇「棒ではたいて手入れを」・・・もっとまともな手入れをしてやってほしいものである。このくだりで、インヤンもリェを嫌っていた事がわかる。