こんにちは、井関和美です。
先日は突然のお知らせ、大変申し訳ありませんでした。
まずは『10205日間の遠距離恋愛』における諸事情について、ご説明させていただきます。
先日、彼のご家族からご連絡を頂きました。
詳細は割愛させていただきますが、結論から言いますと「作品の執筆を考え直してほしい」という申し入れでした。
ご家族がそう言うのも無理はありません。『10205日間の遠距離恋愛』はご家族にお知らせする事も、ましてや許可を得る事もなく、私が自己カウンセリングの一環のつもりで勝手に書き始めたものだからです。そして何より、彼が生きてきた証を残したい。彼の人生が決して無意味なものではなかったと証明したい。私だけじゃなく、たくさんの人に彼の事を知ってもらいたいと強く願ったからです。
ですが、ご家族にお知らせする事なく、こうして世の中に発表した事は確かに私の不徳の致すところでありました。そこはただただ猛省するばかりです。本当に申し訳ありませんでした。
ここ数日、私なりに熟考させていただきました。
その結果、さらに非礼を重ねる事になってしまいますが、
以下の点からご家族のご意向には添えない、作品は完結まで執筆・掲載させていただくと決めました。
①商業化していないにもかかわらず、作品に一定以上の認知度があり、多くの読者様から彼の生き様に対して温かいお言葉を頂けている事。それを作品ごと消すのは、小説家としてとても出来かねます。
②ご家族には、周囲に彼を鮮明に思い出せる要素が多々あると思いますが、私の周囲にはもう何ひとつ残っていない事。地元に残っていた最後の思い出の場所も先日遂に取り壊された事で、彼の存在を感じられるこの作品自体が私の生きるよすがになっています。
③何より、他ならぬ生前の彼から、私達の日々を作品化して世に出していいという許可を得ています(この事は作品のエピローグに元々掲載する予定でした)。
ここから先は、様々なご意見があると思いますが、どうか最後までご一読下さい。
ご家族のご指摘を頂いてからここ数日、私は心身共に不調をきたしております。
作品をご一読下さっている読者様なら心の隅に留めておられると思いますが、私は彼が生涯に渡って気にかけてくれていたほど、少しのきっかけから不安を募らせ、やがては悪い想像や強い被害妄想を抱く傾向にあります。
ゆえにご家族のご指摘は私の心を容赦なく攻撃し、やがては「生きるよすがを奪われている」と強く感じるようになってしまいました。
ご家族にそんなつもりがなかった事など、百も承知です。ですが、今ではご家族の声で言われてすらいない罵詈雑言が頭の中で響き渡るほど妄想が悪化しており、ご家族に頂いた先のご連絡もまともに読み返せないほどです。これ以上ひどくなるようならカウンセリングに行く事も視野に入れている次第です。
なので、私自身の心を守る為。何より微塵も悪くないご家族に対して不条理かつ理不尽な感情を抱かない為にも、今は距離を置かせていただく事を決めました。少なくとも作品が完結するまで、ご家族とは直接的及び間接的な連絡と接触はできないようにさせていただくという旨を返答し、その通りに手配致しました。
作品が完結しましたら、一度お知らせする事。その時は、どうか最後まで読んでいただきたいと思っている事。それでもどうしても私に対する怒りが収まらないというのであれば、社会的制裁を加えていただいても大丈夫という意志も伝えています。それ相応の罰を受ける覚悟を持って、完結まで書き上げたいと思います。
恩を仇で返すような事態にしてしまいましたが、私の中で彼に抱いていた分と同じだけご家族の皆様方も慕っている気持ちは微塵も変わっていません。ゆえに、どうかご家族に対して辛辣な言葉やご意見を向けませんよう、ここに強くお願い申し上げます。
『10205日間の遠距離恋愛』は本日より更新を再開致します。
どうかこれからも、彼をよろしくお願い致します。
井関和美