『桜吹雪の後に』の19話③を投稿しました!
第十九話「桜花爛漫 ーおうからんまんー」(前編)③
https://kakuyomu.jp/works/16816700428298589008/episodes/16818093094440277438狙っていた猿たちを、黄林組に横取りされた花鶯組と桜。
場を収めるべく、桜は巫女同士で雌雄を決することを提案するが――――。
次回は、3月2日(土)18時10分に更新です。
【作者コメント】
桜視点かつ三郎視点です。
今回は、桜から見た花鶯姫に加えて「葉月以外から見た黄林姫」も描きました。
葉月から見た黄林姫は、基本的に優しい先輩です。巫女としての先達です。
笑顔が怖くて何を考えているのか分からないけど、先輩後輩の関係性が崩れるのを恐れて、彼女の暗部にはあえて触れないようにしています。
当然、巫女ではない桜や三郎の見解は異なります。
まず桜は、黄林姫の暗部を冷静に、客観的に分析します。
桜が物怖じしないというのもありますが、そもそも立場が違う上に距離が遠いので、関係が崩れる心配をする必要がないのです。桜にとっての花鶯姫も同様です。
一方、三郎は最も近くにいるので、客観性には欠けています。
しかしその分、葉月や桜よりも「黄林という人間」を見てきた人物でもあります。彼の存在なしに、黄林姫は語れません。
視点が変わるだけで、人の印象はがらりと変わる。実際に書くことで、それを実感できた回でした。
桜と三郎が、黄林姫をどう捉えているのか。
ぜひとも、本編をご覧になってお楽しみください。