• 異世界ファンタジー

第二十一話について

注)この文章は昨年「二十一話から二十四話まで」としてまとめて振り返りをした内容を、単話ごとに加筆したものです。

第二十一話は学院行きが決まってから、学院へ旅立つまでの話です。

主人公達は周囲から太鼓判を押されて、合格間違いなしみたいな感じで送り出されています。作品世界では私塾が少なく教育を受けられる人間が限られているからですが、これは地球の歴史でも同様でした。

中世のヨーロッパや日本では、庶民が学問をやろうと思ったら坊さんになるしかありませんでした。教会やお寺にしか本がないからです。当時の学問と言えば神学や経典であり、軍学や有職故実は貴族階級に独占されていました。この状況が打破されるには都市文化が成熟し、近代の萌芽が生まれる十三~十五世紀を待たねばなりません。封建社会が打破され近代国家が生まれるためには、庶民が学問という力を手にする必要があったと言えましょう。

翻って作品世界では、学問所などが設立されていますが官僚などへの人材登用の側面が強く、未だに学問は支配階級に握られています。主人公の目標の一つである魔術の復興がこれに影響を与える可能性はありますが、その成果が現れるのは随分と先のことになると思われます。

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