• 異世界ファンタジー

異界のものを呼び出す

今回主人公達が初めて本格的な召喚儀式を行っていますが、西洋魔術においてはこういった儀式は最低二人で執り行う必要があると言われています。その場合、二人のうち一人は当然儀式執行者ですが、もう一人の役割は何かと言うと、「見る人」です。

これは唯の見学者というわけではなく、呼び出された異界のものがどのような存在か見極めて、執行者に伝える役割です。魔術儀式で召喚あるいは喚起される存在は、大抵実体がありません。なので「見える人」がちゃんと呼び出されたか、呼び出された存在はどんなものか判断する必要があるのです。

これは西洋魔術に限らず、例えば古事記でも神降ろしの儀式の記述がありますが、神が降りる憑坐(よりまし)とその神に色々と質問する審神者(さにわ)は必ずセットです。同様の事例は魔女術(ウィッカ、ウィッチクラフト)にもあります。

このような儀式では一般に儀式執行者や憑坐よりも、見者や審神者の方が熟練者である傾向があります。呼び出されたものの性質を見極めるには、それなりの経験が必要ということなのでしょう。

作中の「使い魔召喚の儀式」では、図らずも主人公がこの見者の役割を務めました。なので使い魔があのような姿をしているのは、彼にはそのように見えた、あるいは彼がそのように見たいと思ったということでもあります。やっぱりちっちゃいオッサンより、可愛い妖精の方がいいですよね。

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