東野圭吾先生が大腸がんにより亡くなったというニュースがありました。
本当に、嘘だと思いました。
今もまだ受け入れられていません。
もうすぐ発売のガリレオの新作も楽しみにしていたのに。
私が作家を目指すきっかけになったのは、東野圭吾先生の作品を読んだからでした。
御作を読み漁り、書き写し、文体や展開を何度も真似してきました。
先生がいなければ、今の私は存在しません。
実際、私のデビュー作は、選考委員に東野圭吾先生の影響を強く指摘されました。
ですが私は、それを誇りに思ったものです。
東野先生の作風に似ているなんて、この上ない褒め言葉だと思ったからです。
本当に、憧れの存在でした。
ずっと前、とある授賞式会場で先生をお見かけしたときは、取り巻きがすごく多かったのを思いだします。
それだけ出版社や他の先生方に愛されていたのだと、先生のすごさを実感したものです。
あそこに分け入ってご挨拶する勇気は、私にはありませんでした。
いつか実績を積み重ねて、成長してからお話ししたい──なんて、身の程知らずな妄想を幾度となくしたものですが、もう絶対にかなわないものになってしまいました。
色々な思いが湧いて、整理しきれないです。
本当に残念でなりません。
御冥福をお祈りいたします。