お久しぶりです。
『やさしくていいこ』は、私の妹が似たような体験をしたことを聞き、そこを起点に書きました。
妹は元気で、カクヨムにいますけどね!
「友だち」という言葉でフォローすることを学校から強制され、しかもそれが原因で帰宅が遅くなると父親から叩かれる。ふざけんなと思いましたよ。
書きながら、
「難しいお子さんを持つお母さんや、頑張っている先生が、責められる気持ちになるかもしれない」
とも考えました。
けれど、子どもに対して責任を持つべき親、給料を受け取って子どもの教育を仕事にしている教師が、何の責任もなく給料をもらっていない子どもに、しんどさを押し付けるのはおかしいでしょ、とも思ったんです。
他にも、ネットで見た「修学旅行の間ずっと、真面目グループが世話を押し付けられた」話も、忘れられませんでした。
彼らはまともに観光も出来ず、自由時間の全てを件の子とババ抜きすることに費やすことになりました。ついには最終日に彼らが泣き出してしまったとか。
そして、十数万という積立金を投じて行った修学旅行を、我が子が他の子と同じように楽しめなかったことに怒った保護者が、学校へ返金が求めたそうです。
この、スクールヤングケアラーともいう現象、抵抗できない優しくていい子が割を食う現象に、気付いてくれれば。そんな気持ちで書きました。