「欠落に座る獣のような、」を9話で一区切りとしました。
ドリームコア、リミナルスペース、バックルーム的な空気感を文章でやるなら、
「何かがいる」より、
「存在するための場所だけが先にある」
感覚を書きたいな……と思って始めた作品でした。
短編として投稿しましたが、なんとかくリミナル感を意識していくつか投稿しているうちに9話分にもなってしまいました。
中にはレオノール・フィニやデ・キリコなど、
絵画から受けた感覚をモチーフにしている話もあります。
また、作中で時々現れる“所属欄が空白の女性”は、
「雨上がりの図書館リブライブラ」と繋がる人物です。
彼女が管理している別の図書館、
「雲の切れま図書館ファラ・ライブラ」という話も、いずれ書けたらと思っています。
雲の切れ間から光が差す、限られた時間だけ開館する図書館です。
「雨上がりの図書館リブライブラ」とあわせて、
どこか境界の曖昧な図書館群として読んでいただけたら嬉しいです。