私の執筆した小説のあらすじ欄には、以下のように記載しています。
「※本作は執筆・校正の一部作業にAI(ChatGPT)を活用しています。
原案・本文執筆・最終的な表現の決定はすべて筆者自身が行っています。」
もしかしたら、この点が気になる方もいらっしゃるかもしれませんので、
・AI(ChatGPT)を使用した小説執筆をどう考えているか
・実際に、私が小説執筆でどのようにAI(ChatGPT)を使用しているか
を以下にまとめます。
……という名の、AI利用者のささやかな言い訳です。
■AI(ChatGPT)を使用した小説執筆をどう考えているか
これについて、私の一番の主張は、
「小説によって収益を得ているわけではないので、許してください!」
です。
これでほとんど話は終わってしまうのですが……
私の本職は普通のサラリーマン(出版関係ですらありません)であり、書籍化やコンテスト応募などもしておりません。
純然たる趣味として、好きな作品を書いて、読んでみてもらいたい、という意図で活動しています。
ですので、多少は大目に見てもらいたいな、という考えです。
もちろん、
「AIに小説を書かせるなんて邪道だ」「AIが書いた作品なんて読みたくない」
という意見があることは重々承知の上です。
そこはきちんとAI利用を明記することによって、読者の皆さまと住み分けができればと考えています。
■実際に、私が小説執筆でどのようにAI(ChatGPT)を使用しているか
方針は
「自分が書いた小説を、よりクオリティが高いものにし、より早く世に出すために、AIを活用する」
です。
具体的な作業の流れは以下の通りです。
・原案作成(100%人力)
・プロット作成(100%人力)
・プロットレビュー(AI利用箇所①)
・本文執筆(100%人力)
・推敲、校正(AI利用箇所②)
大きく、
「ストーリーの客観的評価」と「最後の細かい仕上げ」
この二つをAIに手伝ってもらっている、という形です。
①プロットレビューについて
プロット自体はすべて自力で作成していますが、そのプロットをChatGPTに打ち込んで、ストーリーの不整合や、弱点がないかどうかの評価をしてもらっています。
そして、そこで出た回答を「参考」にしています。
例えば……私が最初に書いた『深読み探偵の事件簿』ですと、初期プロットの段階で評価をしてもらったところ、
「和戸村のキャラが弱い」
とChatGPTに言われました。
それ自体は私も同意できるところでしたので、和戸村を「毒舌系ヨイショキャラ」に変更しました。
変更のきっかけになったのははChatGPTの指摘でしたが、どう変更するかは、私自身が考えています。
(なぜなら、ChatGPTは具体的な変更案の話になると、「ビッグバン級の推理です!」みたいな、それはちょっと……な案しか出してこなかったからです。)
②推敲、校正作業について
完成版の原稿をChatGPTに入力し、誤字・脱字などの細かなチェックをサポートしてもらっています。
ただ、これについてもあくまで「参考」にとどめています。
ChatGPTの提案してくる変更案は意図は分かるが、私の脳内イメージとは合わない、ということが多々あります。
そのため、最終的には自分自身で判断して、必要なものだけを取り入れる形にしています。
終わりに・・・
個人的には、「まあまあちゃんと、自力で執筆してはいるよ!」と思っているのですが、AIを作業の一部に使用しているのは事実です。
目的は「より面白いものを届けるため」ですので、ご理解いただけますと幸いです。