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初見の皆様へ
この物語はまもなく完結を迎えます! 全話を一から読むのは時間的に難しい...
という方のために、多少の重要な展開のネタバレを含みますが、これまでの
あらすじをまとめました。このガイドを読んで、ぜひ最新話からでも物語を
お楽しみください!最初にここを見たあなた!前編のガイドがあるので、まずは
そこからお読みください。
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簡単な前編の振り返り:
前編では、ブラック企業で働いていた小野静香が過労死後、江戸時代に転生
するところから物語が始まりました。町年寄の娘・樽屋静として、"固くなる
能力"を持つくノ一となった彼女は、お咲という少女や百合、小太郎といった
仲間たちと出会い、成長していきます。
そして第10話では、阿片の流通を調査するため、花魁「玉響」として吉原に
潜入。ここからいよいよ物語は大きな転換点を迎えることになります。
それでは、後半戦の激動の展開をご紹介していきましょう!
第11話
「心揺らぐ吉原の夜」では、静香が吉原での調査中に浦島伝説と
不老不死の謎に触れ、自己の使命に対する疑問が生まれます。サルタヒコとの
会話で、蓬莱や不老不死に対する考えを巡らせながらも、自分が大切に思う
人々を守るという決意を新たにする。吉原内では、張り巡らされた陰謀と
怪しい客たちの動向を探り、玉響としての花魁活動を通してさらなる
情報収集を行う。
第12話
静香が吉原の遊女に隠された阿片中毒の実態を知り、深い憤りを抱きつつも
冷静に振る舞う。彼女は密かに隠し間の存在に気づき、仲間たちと共に
調査計画を進めることを決意。廊下での隠し扉の発見、厠の窓からの煙突確認
を通じ、阿片の秘密が次第に明らかになってくる。遣手婆の接近により緊張が
高まる中、潜入の準備が整った。
第13話「地下からの脱出」
静香と百合が天井裏や煙突を使い、華玉楼の地下にある異国情緒漂う阿片窟に
潜入する。そこで、焔影一族が蓬莱幻影の指示のもと、江戸で火事を起こし、
その混乱の間に阿片の密輸を進める計画が明らかになる。静香はこの陰謀に
驚愕し、サルタヒコとの関係や、蓬莱信仰の謎にさらなる疑問を抱く。
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【作者より】
華玉楼からの脱出ルートを考えるのに、かなり時間がかかりました。最終的に
煙突を使うアイデアにたどり着いたときは、「これだ!」という感覚がありま
したね。当時の建築構造については、難儀しました。
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第14話
「闇に揺れる決意」では、江戸の吉原で阿片密輸に関与する焔影一族の陰謀が
浮かび上がる。静香と仲間たちは華玉楼での奇妙な動きと火付け計画を警戒
しつつ、敵の影響力が江戸にまで及んでいることに気づく。戦いの中で静香は
「陽炎の力」を発動させるが、蓬莱幻影の邪悪な力が対抗する。彼女は仲間と
共に決意を新たに、さらなる力を求めて戦いに備える。
第15話
吉原での火災発生時、静香(玉響)は人々の救助活動に奔走するが、感情の
高ぶりから陽炎の力を制御できず、大規模な爆発を引き起こしてしまう。
意識を失った彼女は下っ引の六によって救出される一方、小太郎と半次は
焔影一族の不審な荷物を追跡し、神楽院真央と対峙する。しかし、静香の
引き起こした爆発の影響で真央の影の力が乱れたことで、二人は窮地を
脱することができた。
第16話
神楽院真央は東王公と密会し、陽炎の力への対抗を誓う。一方、静香は吉原
での爆発事故の後、サルタヒコから陽炎の力の真実を知る。東王公が月の光と
陽炎の力を使って不変の世界を作ろうとしていることが判明。サルタヒコは
摩利支天への思いから静香に力を与えたことを告白する。
第17話「夜明けの戦陣」
吉原での大きな火事の後、摩利支天の力の真相を知りたい静香は摩利支天寺を
訪れる。そこで出会った住職から二つの掛け軸を見せられ、サルとの会話を
通じて陽炎の力の本質に迫っていく。摩利支天には男神と女神の二面性が
あり、サルが恋い焦がれる女神の姿に秘密が隠されていた。静香は自分の中に
ある力の意味を考え始めるが、吉原では新たな動きが始まろうとしていた。
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【作者より】
摩利支天寺でのサルタヒコとの対話シーンを書いているとき、「ああ、物語が
終盤に向かっているな」と私自身も感じました。登場人物たちの想いが、
自然と収束していく感覚がありました。
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第18話「月姫の舞」
吉原の焼け跡に、神楽院勘三郎主催の復興芝居の仮設舞台が建てられた。
『月姫』を演じる神楽院真央の舞は観客を魅了し、次第に異様な雰囲気が漂い
始める。そこへ突如現れた東王公は、不老不死の力を誇示し玉響(静香)を
捕らえようとするが、機転の利いたお咲が火事を叫んだことで観客が催眠から
覚める。混乱の中、東王公と月姫の姿は闇へと消えていった。
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【作者より】
この回は、東王公、神楽院真央、サルタヒコ、静香という主要キャラクター
たちの能力と、その関係性のバランスを整理するのに、かなりの時間を費やし
ました。力関係が複雑に絡み合う中で、それぞれの想いをどう描くか、何度も
練り直しました。
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第19話
芝居の後、疲れたお咲を気遣いながら静香は夜道を歩み、船宿で休憩を取る
ことに。柳橋まで船で帰ることを選んだ二人だが、月夜の船旅の中で
サルタヒコが現れる。水面に映る月を眺めながら、東王公の野望や神楽院真央
の苦悩について語り合う静香とサル。そして静香は、摩利支天の真の姿を
顕現させ、江戸を守る決意を固めるのだった。
第20話「予感の闇」
静香は不思議な夢の中でアヘン窟と砲撃される港町を巡り、目覚めると大切な
お咲が姿を消していた。焦る静香の前に神楽院勘三郎からの果たし状が届き、
仲間たちと共に目黒の訓練所へと向かう中、東王公との決戦に向けた決意を
固める。
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【作者より】
面白いことに、物語が佳境に入ってからは、キャラクターたちが自分の意思を
持って動き始めた感覚があります。この後の展開は、ぜひ本編でお楽しみ
ください。第21話、第22話では、これまでの伏線が一気に回収され、物語は
驚きの展開を見せます。一緒に結末を見届けましょう!
## 現在進行中の重要な謎
1. 東王公(蓬莱幻影)の真の目的とは?
2. 神楽院真央との対決の行方は?
3. お咲の運命は?