98年を生きた人の痕跡を消すために、忙しく慌ただしい日を過ごしております。
まずは、お葬式が終わりました。
母の最期は近いと医師より告げられた時、孫の受験が重なることもあって、骨葬を選択しました。母の兄弟姉妹はすでに亡くなっているし、母の実家は離れたところあるので、実行できたことです。葬儀場で、参列者に母の最期の顔を見てもらえなかったことは残念でしたが、喪主の私たち老夫婦にとっては負担のない選択でした。
そうそうこれは余談ですが、親戚に訃報を知らせようにも、皆さんこの数年で固定電話を解約されていて、連絡のしようがないという事態には慌てました。昔の住所録が役に立たなくて。年賀状仕舞いとスマホの普及と詐欺電話対策が、こんなところで影響しているとは……。
母は長い施設暮しでしたので、今日でやっと、居室の私物の持ち物の片づけと、お世話になった介護士さんたちへの最後の挨拶も終わりました。明日からは、死亡に関する公的な手続きにあちこち駆け回る予定です。私が慌ただしくこなしている諸々のことは、人一人が生きていた痕跡を消していく作業だなあとつくづく思うことです。小説が書けるような落ち着きを取りすのは、まだまだ先のこととなります。
画像は、いまハマっている編みぐるみのキノコの、2作目と3作目のエリンギとベニテングダケ。編みぐるみって、デフォルメされたものより、リアルな形のほうが意外と面白いかもと気づきました。ふと思ったのですが、これって、小説の創作にも言えるような気がします。巷に溢れる似たりよったりのデフォルメされた世界観よりも、自分の感性で創り上げたリアルな世界観ですね。