岩清水

　新年――久しぶりに帰省した実家で私は扇子を握らされる。 「神様がお前の舞をご所望だ。」 　辞めた筈の舞。 　着たくなかった白拍子の衣。 　対峙したくなかった奴。 　逃げた…

　恋をした瞬間、『魔女』が生まれる。 　想いが通じ合った相手が死なない限りは死ぬ事がない『魔女』という存在。突然変異で生まれるその存在は、蘇生を除く絶対的な力を持つ存在として君…

　もしかしたら、今書いている物語に出せるか分からないから、その供養に。