私は時代と逆行しています。
今は薄いポテトチップスのように軽々しくつまんで食べられる、そんな気軽さが人々には受けていますよね。
何も考えない、現実にも向き合わなくていい、「異世界」で暮らす物語。
人として何か努力したのかも分からない、伝わってもいないというのに、異世界にいけば成功してしまう物語。
私の肌には合わない。書きたいものはそこにはありません。
人として苦悩して、どうしようもない現実に怯えて、苦しんでのたうち回って。
その果てに、希望を見つけられるからこそ意味があるのだと、感じているからです。
もちろん、上手くドラマを描写されている方もいらっしゃることでしょう。
ですが、私はどうしたって現実の世界とリンクをしたかった。地続きでいたかった。
現実を生きる、人間だから。
目を逸らしたくはない。自分の憎しみからも、目を背けない。
そうしていたいと、私は思うのです。