『私たちが日本の価値と考えているものとは何か?』
10年以上前のお話になります。
官製コンセプトである『クールジャパン』が取りざたされた際、
雑誌WIREDで行われた「クールジャパンの次は何か」を考える企画がありました。
当時最新の調査手法(スキャナマインド)を用いて研究し、結果をWIREDのサイトで公開していましたので、その再解釈を行いました(国が資金を出して調べさせたものらしく、結果の解釈がクールジャパン寄りになっていたため)。
分析の結果、この調査は日本人が無意識に捉えている日本の価値構造を詳らかにするもので、下記の画像のような構造が明らかになりました。
①多様な世界観の構築
②自然と融合する文化
③島国/村社会の規範
④勤勉努力科学テクノロジー信奉
そしてどのベクトルにも関わる中心に据えられるのが、
⑤日本の精神
です。
さてそれぞれの位置関係をご覧になって気づかれることはありませんでしょうか?
各まとまりの対角に位置するもの同士は、表裏一体、陰陽の関係にも見えます。
つまり、どれか一つでも欠けてはいけない。そういう構造です。
例えば、「①多様な世界観の構築」は、当時クールジャパンと命名されたベクトルで、アニメ・漫画・ゲームなどポップカルチャーが中心となり、伝統工芸やモノづくり、イノベーションのベクトルとも近接しており、正に創作界隈がここに含まれると思います。その対角には思いやり、調和、協調性といった「③島国/村社会の規範」があります。そういった規範や同調圧力への息苦しさ、反発から、創作やイノベーションが生まれている可能性も見て取れます。
読んでくださっているあなたは、そんなことありませんか?(笑)
古くは茶道、華道、柔道、剣道など「道」と付く今や伝統とされる領域も、そもそもはある種の規範への反発や逸脱から生じた革新の側面があるのではないかと私は想像しています。
ちなみに私自身は、右下の「②自然と融合する文化」が失われることを危惧して個人的に伝統工芸分野や、農業分野で活動を行ってきました。ここが壊れると他への影響が大きいと考えるためです(活動を始めた当時はこの調査はなかったので、直感でこの結論に辿り着いていました)。
そして、私が次の活動として描こうとしている近未来SF作品『日本独往』には日本の価値だと私たちが認識するものたちを次代に繋ぎたいという想いや願いを込めており、SF小説、SFプロトタイピング小説という体裁で書いております。また、近日、本編よりはるかに短文で読みやすい外伝シリーズも公開を予定しており、そこでも日本の価値のエッセンスを詰め込もうと思います。
昨今の日本の社会情勢を観るに、色々と難しい問題が横たわっていて虚無感すら覚えてしまいますが、それも我々の考え方次第、生き方次第だろうと思っています。
一緒に日本独往を盛り上げてくださる皆様と、繋がりたいと願っております。
今後ともよろしくお願いします。
※上記調査の概要
①調査手法:「これが日本の良さだ」と思うキーワードを回答者が自ら12個挙げ、ランダムに表示される二つのキーワードの関連度を直感的に選択させる。波動方程式の解析により、概念構造がベクトルとして生成される
②調査時期:2014年12月~2015年1月
③調査回答者:3153名(日本人2570名、在日外国人593名より日本人のみ抽出)