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04/04 児童節|爸爸 を公開しました。今回すんごい時間がかかった……。
当初は全く別のエピソードを考えていて、でもうまくオチが思いつかなくてずっと悶々としていたからなのです。
記念日も話の重さも大幅に舵を切り直したおかげでようやく完成に持って行けましたが、いやあ大変だった。
記念日縛りは楽しいのですが、マジでこれどうやって処理すればいいんだっていう記念日しかない日がたまにやってくるのでラスボスに挑むような気持ちで執筆活動をしています。
というわけでプロットレベルではありますが没案公開。
没の理由はオチが思いつかなかったのと、説教くさい方向に流れそうなのが嫌だったからです。
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「あんぱん、ねえ……」
今朝、私が散歩のついでに買ってきたあんぱんを前に、無類の甘い物好きの祖父がずっと首を捻っている。
どうも、今日はあんぱんの記念の日らしい。商業区画のあちらこちらで行われていたあんぱんのセールに人だかりができていた。
由来はよくわからないし、少なくとも去年までは、今日のような大々的なアピールはなかったと思う。今年からなのだ。こんなマイナーな記念日が、商業イベントとして復活したのは。
とは言え、私という人間はわかりやすいもので、セール、とか行列のできた店、なんてものを見せられると、買わなければ損なのでは、なんて思考に支配される。
「いらっしゃい。今日はあんぱんの日限定の特別メニューだよ」
「限定」「特別」だなんて言葉にも当然弱い。あーだめだめ。
家族みんなで食べるにしてもちょっと多すぎる量のあんぱんを抱えて、帰宅したのがつい先ほどのことである。
「ひねくれてないで食べてみなって。あんこ好きでしょ?おじいちゃん」
「そりゃ好きだが、パンに混ぜるのは受け付けないな。パンに何か詰めるなんて考えられない」
400年前、方舟三号から方舟二号にサンドイッチの文献が伝来して以降、さまざまなパンの開発が行われた。『クラブ・サンドイッチ』の残したその偉業は教科書の1ページとなって、学生が必死で覚えなければいけない知識の一つとなっている。
それから現在までに新しく開発されたパンもあれば、コールドスリープから目覚めたカーボがたまたま覚えていたパンもあった。あんぱんは後者だ。あんぱんの日?をコトノハコピーに記憶させたのもその人なのではないだろうか。もうずいぶん昔の人だし、直接聞くことはできないのだけれど。
「まあ、おじいちゃんは古い人だから」
「伝統と言ってくれ」
お母さんの呆れたような、諦めたような声に、おじいちゃんはいつもの言葉で反論する。
・伝統と言っても、おじいちゃんが子供の頃にはもうあったんでしょ?あんぱん。
・失ってはいけないものがあるということだ。
・でも、それなら400年続いたあんぱんは伝統じゃないの?失っちゃいけないものじゃないの?
・どちらも伝統だ。だからと言って、片方に自分の伝統を押し付けるのは違うだろう。あんぱんを食べる人のことを悪いとは思っちゃいないよ。私は私の伝統を大事にしている。
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ここまで。いやあこの後の展開が本当に何も出てこなかった。
まだまだ修行が足りないですね。