神聖国炎上編、完結しました。
いつも『農家の異世界奮闘記』を読んでくださり、ありがとうございます。
昨日の更新で、第六章にあたる神聖国炎上編が完結しました。
話数としては、第179話から第232話まで、全54話になります。
……思ったより長くなりました。
今回の章は、これまで戦争や神話として描いてきた神聖国を、今度は「食べて生きる国」として立て直していく章でした。
飢饉。病害。教義。色の禁忌。灰色の粥。地底の黄金。
そして、食卓条約。
剣で敵を倒す話ではなく、
鍬と鍋と書類と胃痛で国を変えていく話になりました。
ツチダは相変わらず「俺は農家なんだけどなあ」と言いながら、気づけば大陸規模の食料政策に巻き込まれています。
クロエは、信仰と現実のあいだで胃を痛めながら、なんとか“燃やさない言葉”を探し続けました。
レイとアウラは……だいぶ食べていました。主に芋を。
この章を書きながら考えていたのは、
「人は何を食べて、何を信じて、それでも明日をどう生きるのか」
ということでした。
神聖国は、これで完全に救われたわけではありません。
けれど、燃やす火ではなく、腹を満たす火を選び始めました。
そこまでたどり着けたなら、この章としては十分かなと思っています。
ここまで読んでくださった皆さま、本当にありがとうございます。
次章からは、食卓条約後の大陸が実際にどう動いていくのか。
北方、そしてその先の国々へと、物語はまた広がっていきます。
相変わらず農家が畑を見て、飯を作って、国を巻き込んでいく話ですが、
よければこれからもお付き合いいただけると嬉しいです。
今後とも『農家の異世界奮闘記』をよろしくお願いいたします。