いつも作品をお読みいただき、ありがとうございます。
私事で恐縮ですが、これからしばらく引っ越しの準備で多忙になるため、更新が不定期になるかと思います。お待ちいただいている方には大変申し訳ありませんが、ご理解いただけますと幸いです。
連絡は以上なのですが、今回はせっかくの機会なので、私がなぜ物語を書き始めたのか、そのきっかけについて少しお話しさせてください。
■ 「理外の魔術師」— 物語を書く楽しさとの出会い
これまで様々な小説を読む中で、「こうだったらもっと面白いのに」「こんな展開が見たい」と感じることが多々あり、いつか自分が最高に楽しめる物語を書いてみたい、と漠然と考えていました。
そんな思いを後押ししてくれたのが、大学のサークルの先輩の存在です。先輩が趣味で書いていたWeb小説が出版社の目に留まり、今や人気シリーズの作者になっていると知りました。OBOG会で話す機会があり、「自分で書きたくなって書いたんだ。君も書いてみるといいよ、楽しいから!」と力強く背中を押してもらったことで、私も挑戦してみようと前向きな気持ちになれました。
とはいえ、いざ書くとなると中々大変なもの。しかし幸いなことに、近年は生成AIの性能が向上し、執筆をサポートしてもらうことで、物語を形にするハードルがぐっと下がりました。
そして実際に書き始めてみると、本当に楽しい。自分で書いた物語なのに、次の展開にワクワクできる。そんな新鮮な喜びを日々感じています。
■ 「完璧な少女」— 自分の経験を物語に
ファンタジーとは別に、もう一つ長年温めていたのが「コンピュータ・プログラミング」というテーマです。
私は昔からコンピュータが好きで、競技プログラミングにも打ち込んでいました。その奥深さや面白さを、物語を通して少しでも伝えられたら、という思いがありました。
このテーマの原点は、1986年に出版された『ヴァレンティーナ コンピュータ・ネットワークの女王』(新潮文庫)という一冊の小説です。当時この本を読んで受けた衝撃が、私をより深くコンピュータの世界へ導いてくれました。ある意味、私の人生を変えた一冊と言えるかもしれません。
国の研究機関で研究員として過ごした日々や、深層学習・生成AI開発に携わってきた経験も、この物語に注ぎ込んでいければと考えています。
■ これからについて
長々と自分語りをしてしまいましたが、執筆はまだ手探りの状態です。
それでも、「自分の物語を読むのは、こんなにも楽しいことなんだ」という大きな発見がありました。この気持ちを大切に、これからもマイペースに書き続けていきたいと思っています。
気長にお付き合いいただけると嬉しいです。