こんにちは!作者の一輝嘉成(いっきかせい)と申します。
拙作『ハナサキ・ディレクター』をお読みいただき、さらにこの近況ノートにまで足を運んでくださって、本当にありがとうございます!
今回は、筆者が「この作品を書きたい!」と思ったきっかけについて、少しお話しさせてください。
実は筆者、自他ともに認める「匂いオタク」なんです。
主人公の創(あらた)ほどではないですが、昔からかなり鼻が利く方でした。
小さい頃、テレビの料理番組やグルメ特集を見るたびに、
「あぁ、テレビから匂いがしてきたらもっと最高なのに。私が大人になる頃には、きっとそんな時代になってるよね」なんてワクワクしていました(笑)。
気になって調べてみたところ、1981年のアメリカ映画『ポリエステル』(ジョン・ウォーターズ監督)のようにお客さんが劇場で実際に匂いを嗅ぐ、という試みは過去にもあったみたいです。
しかし、それから数十年が経った今も、残念ながら「テレビやスマホからリアルタイムに匂いが出る時代」はやってきていません。
作中に登場するような、匂いの送受信規格『OS』も、受信機の下部に取り付けられた、香料をミスト状に噴射するデバイス『SND(スニフ・ノズル・ディスペンサー)』も、現実にはまだ存在しないんですよね(涙)。
「現実に無いなら、せめて物語の中で『ある時代』を作ってしまおう!」
そう思い立ったのが、この作品を描き始めたきっかけです。
ただ、いざ書き始めてみると、文章で「匂い」を表現するのは本当に難しいなと痛感しています。
創が扱う調香機『N・O・G(ノーズ・オブ・ゴッド)』をはじめ、横文字の専門用語がたくさん出てくるので、「頭が追いつかない!」と感じる読者の方も多いかもしれません。
読者の皆さんが少しでも道具をイメージしやすくなるように、AIで画像を作ったり、作中の設定の一部のアイデアや香りの成分表などを考える際、AIの力を借りてヒントをもらっています。
ですが、物語のストーリーやキャラクターやそのキャラの心情、そしてなにより文章そのものは、私自身の頭と手で、泥臭くアナログに考えて作っています!
まだまだ未熟者で、読みにくいと感じる部分もあるかと思いますが、そんな試行錯誤も含めて、作品を楽しんでいただけたらこれほど嬉しいことはありません。
これからも『ハナサキ・ディレクター』を、どうぞよろしくお願いいたします!
