私はブラックです。と言われたらどういう印象を抱くだろう。コーヒーの好みととしてあれば、大人なんですね❕と好印象を持たれるかもしれないが、ほとんどの場合、なにか後ろめたさを秘めた印象でしかない。
自分はブラックです。多重債務から法的手続きを経て、晴れてそうなった。偉そうに言えるものではないが、地獄である。社会的信用はなくなり、未来予想図も描けなくなる。当たり前だが借金の返済は続き、生活費もままならない。債務整理をした。自家用車も手放す気持ちでいたが、換価の価値なく取られずには済んだ。だが、そういった車だけあって自動車税は最高額である。余裕かなく、任意保険にも入れない。でも車は必要。アンバランスである。
いつかは、堂々とホワイト?になって道をかっ歩出来るのだろうが、感情の振り幅が大きくて死という文字が散らつく。世間一般の人々が皆上級国民に見えてくる。自分だけという思いが、そうさせるのであろう。
自業自得という言葉がある。自分が蒔いた種だから自分で刈らなければならない。理屈はわかっているが、現実との差はそこはかとく大きいことに、気付かされる。
一ヶ月のスケジュールは、給料日と支払い日で決まる。支払いに向けての金作に札束を数える。返済額に見合った収入があれば良いが、そうは問屋は卸さない。まさに、金作である。割りきりは大事というが、そう簡単な問題ではない。
今、ブラックとして生きている男の呟きである。