(役場での強引な手続きと高額賞金の受領)
自動車の運転免許を一生涯持たず、マイナンバーカードなんてハイテクなものも当然所持していなかったゲスカスは、その日の午後、目的をどうしても果たすために街の行政の中心である役場へと乗り込んだ。
「おい、そこの窓口の平公務員ども! 俺様はな、直に億万長者の金満家になる男なんだよ! さっさとそのくだらねぇカードの発行手続きを秒速で終わらせやがれ!」
窓口の公務員たちを脅しつけるような高圧的かつ暴力的な態度で無理やり手続きを急かさせ、半ば半泣きの職員の手を無理やり動かさせて、どうにかその日のうちにマイナンバーカードと、どこか適当な百円ショップで捨て印購入を荒っぽく完了させた。
そして、銀行側から厳しく指定された期限である「15時手前のギリギリのタイミング」で、再び三度目となる指定銀行への突入を果たした。
「どうだ、文句ねぇだろこの野郎!」
ついに要求されたすべての条件を強引にクリアした彼は、窓口にて担当の慇懃行員が渋々差し出した、膨大な量の現金紙幣がきっちり詰まったレンガのような札束の束を両手でガッチリと抱え込み、念願の莫大な高額当選金を我がものとして手に入れることに成功したのであった。
