先日、くーちゃんと散歩をしていたときのこと。
けっこう人が歩いている時間帯だったのですが、なぜかこの日は、なかなか誰にも相手にしてもらえませんでした。
くーちゃんは人が好きなので、
「あの人はどうかな?」
「こっちの人は?」
という顔で、通り過ぎる人たちを見ていたのですが、みんな忙しそうに歩いていきます。
そんな散歩の終盤。
部活帰りらしい女学生さんが、五人ほど集まっていました。
くーちゃんは、その中へ迷いなくテチテチと歩いていきました。
そして、女学生さんたちの前でお座り。
営業スマイル。
完全に狙っていました。
すると、
「あ、ワンコだ!」
「かわいい!」
「名前、なんていうんですか?」
と、見事に営業成功。
「ポメラニアンの、くーちゃんです」
と答えると、四人くらいの子たちが集まってきて、たくさんかわいがってくれました。
別れるときにも、くーちゃんは少し離れた場所で振り返り、もう一度ポーズ。
「かわいい!」
という声を、最後までしっかり回収していました。
……営業の仕方を、完全に理解している犬です🐕
そんな現実のくーちゃんをモデルにして書き始めた、
『ダンジョンに追放された獣医の俺、処刑配信で魔狼王を治療したら全部ひっくり返った
〜光るポメラニアンと最強のもふもふ領地を作る〜』
本編が、無事に完結しました。
長い正式タイトルを書いたら、それだけで一段落使いました。
通称『追放獣医』です🐕
追放された獣医のトーマと、光るポメラニアンのくーちゃん。
最初は、ボーロ一粒を用意することさえ難しかった領地でした。
呪いに縛られた魔狼たち。
命を素材として扱われた者たち。
帰る場所を失った人たち。
トーマとくーちゃんが、歪められた命を一つずつ診断し、本来の状態へ戻していく。
そして、ただ命を救うだけではなく、その先で一緒に食べ、笑い、帰ってこられる場所を作っていく。
そんな物語を書きたいと思いながら、ここまで進んできました。
最後まで書き切ることができたのは、読んでくださった皆様がいたからです。
毎話のハート。
コメント。
フォロー。
⭐。
更新するたびに読みに来てくださったこと。
一つ一つが、本当に大きな力になりました。
最初は何もなかったもふもふ領地が、少しずつ賑やかになっていくのを、読者の皆様にも一緒に見守っていただいたような気がしています。
ここまで読んでくださり、本当にありがとうございました。
本編は完結しましたが、しばらくは『追放獣医』の外伝も書く予定です。
そして外伝を書きながら、次のくーちゃんの物語も準備しています。
次は、偽物の評価に埋もれた本来の価値を見抜く、Fランク鑑定士の物語。
夏休み前の連載開始を目指しています。
また新しいくーちゃんの冒険も、見に来ていただけたら嬉しいです🐕
くーちゃん「次の営業先も探すワン🐕」