https://kakuyomu.jp/works/822139845932936954
因果論が好きです。
それは救いだからです。
当然、全ての人にっての救いではありません。
因果論では、世界の始まりの時点から、それ以降の全て、世界の終わりまでが決まります。
現在の私の持つ苦悩も、無価値に思える人生も、何もできなかったちっぽけな私も、全て最初から確定していたことになります。
そして、そんな私が存在しなければ、世界の最初から最後までもが存在することができない。宇宙に欠かせない要素であるといこと。
私の行動や苦痛、思想や私の書いている、このしょうもない小説。これらは未来永劫に影響していきます。
それは、たまたま読んだ人のほんの少しの機嫌を、ほんの少しの行動を変えて未来に影響を持ちつづけます。
誰も読んでくれなくても、勝手にクロールされて、どこかのAIの膨大なテキストの一部に読み込まれることでしょう。
私がちりばめ、誰にも気付かれないまま終わる伏線の数々。
それは因果論の中での、ちっぽけな私の希望と同じように、静かに宇宙を漂ういながら、ただ、存在だけしている。
誰にも気付かれなくても、『存在した』それ自体で既に永遠に美しく、ユニークであり、この宇宙に無くてはならないモノなのです。
因果論は私にとっての慰めであり答えなのです。