ひじりあや

夏の甲子園大会準決勝。甲子園決勝を賭けた天川原と光陽大附属の試合の九回裏。スコアは二－一。どちらが勝っても初の甲子園決勝進出になる。バッテリーを組む矢田と僕は、去年の春大会でも甲…

公園で本を読んでいたあたしは知らない少年に声をかけられる。隣のクラスの国吉俊と名乗る彼は、公園でお茶会をしていたのだという。そのお茶会でケーキが余ってしまい、「甘いものは誰かに食…

タイトル通りのエッセイです。お菓子を題材にした小説を書いたとき、カカオ豆からチョコレートを作るシーンがあって、実際にわたしも作ってみたので、せっかくだから精神で文章化してみました。

魔女の宅急便の影響で海が見たくなったつぐみは鎌倉を訪れた。鎌倉は原作者の角野栄子が住んでいる街。 その鎌倉でつぐみは偶然荒波桃香と再会する。滋賀在住の桃香は、遠路はるばる観光にき…

夢村月海と書いてゆめむらつぐみと読む、まるで芸能人のような名前以外は、内気で友達も少なく特徴がないあたし。喩えるなら物語の主人公になれない、脇役の月。そのあたしを主人公にして、舞…

終わったはずの恋だった。 結局初恋を諦めることができなかったあたしは、クリスマスイヴの今日、もう一度告白をするときめていた。結末が変わらないとしても。

放課後、学校の隣にある図書館に通うのがあたしの日課。そこには毎日のように図書館に通っている男性がいる。仕事をしている様子もなく、学校に行っているようでもない、不思議なひと。彼──…

無名の小説家の星野めぐるはトーコと名乗る不思議な少女と出会う。小説家が珍しいのか、それとも友人がいないだけなのか、トーコは頻繁にめぐるを訪ねるようになる。何度か顔を合わせるうちに…