「春」という季節は人間にとって出会いと別れの季節。
大事な友や仲間、家族と別れ、未知の世界に飛び立ち、新しい出会いを経験する。それは動物たちも自然も同じかもしれません。あるものは新しい地へと渡り、あるものは新しい自分へと変化します。
今まで慣れ親しんだものに別れを告げ、離れるということはいくつになっても辛いものです。むしろ年を取るにつれて変化を受け入れるのはより難しくなるように感じられます。
それでも太古の昔から人間も動物も変化してきました。それが本能であり、生き残る術だったからです。
絶え間ない変化とたくさんの出会いの上に今の自分が立っている、そして過去の出来事が良くも悪くも今の自分を形作っている。
今この瞬間も過去へと変わり、私たちの糧となって行きます。この瞬間をどのように過ごすのか、どのような意味を持たせるのかは自分の好きにすればいい。変化を恐れ、迷い、悩むのも良し、何も考えずに突っ走るのもまた良しです。
もし埒が明かなくなって、にっちにもさっちにもいかなくなったら、窓の外を眺めてみてください。同じ空の下のどこかにある小さな森でも同じように悩みを抱えた動物たちが日々生活しています。
そして、もしよかったら、大熊さんと小熊くんのカフェをのぞいていってください、きっと喜びますので。
この春の涼やかな風がどうかあなたと動物たちを包みますように。
前回よりも長文になってしまい申し訳ありません。
実はこの文章、「春の小さな森の小さなカフェ」の最後にあとがきとして付け足そうと思って書いたものです。いざ書き足すと、やや哲学っぽくなってしまったのですが、私が迷い、焦ったときに周りの人がふわっと教えてくれたことをどうしても書きたく、こちらに書くことにしました。
これから桜が散り、雨が舞う季節に入って参ります。
皆様も体調を崩されませんよう、ご自愛ください。
また夏の小さな森の小さなカフェでお会いできることを楽しみにしております。