宇宙空間の外側には、”無の空間”が存在する。それは”彼女”に言わせれば半分正解で、半分間違い。女王クババという存在は、地球ではほとんど認知されていないが宇宙空間を創った張本人だ。…

三月某日、高校生からの通報で豊根絢斗《とよねけんと》は現場に向かった。迷子とみられる男の子がいるのと通報だった。 男の子は「パパがおらんくなったから帰られへん」「もう捨てられるの…

人間は創造という術を持っている。そして、彼はそんな「創られた」存在だった。 そこに集められたのは、曲に合わせてオリジナルダンスを披露することを生きがいとする九人の男女。それはダン…

わたし、羽島弥央《はしまみお》は小説家をやっているて、今は次々に来る応援の通知を眺めている。 でも、コメントがなっかなか集まんないんだよねえ。最近は反応も総じて減ってきたし、面白…

桜舞春音の創作論ですが、そもそも僕自身始めたばっかりなので逆に教えてほしいことも書きます。 勿論、大事にしている事とか、スランプから立ち直る方法とか。あと、僕の頭の中。「わあるど…

いじめによって不登校になってしまった中学生の彼はある日夜の街に出掛ける。そこで出会ったのは、旧いデコトラに乗る青年だった。青年は世界に疲れた人間が集まる夜の遊び場、ナイトレガシー…

男の子なのに男の子を好きになってしまうことを悩んでいた少年は、クラスメイトにそれを打ち明ける。するとクラスメイトはゲイという、同性愛と言うものを教えてくれた。自分が異常じゃないこ…

　ある夜乗り込んだ電車は、少年を異界駅へと連れ去った。そこで少年が見つけたのは、失くしたはずの過去だった―。 　作者・桜舞春音が自身の実体験を元に紡ぐ、夢か現か不思議な一夜の物語。

―俺はノートに記された― 本なんて興味ない。そう思っていた竜也は春介に誘われてやってきた図書室で一冊のノートを見つけた。ノートには、印刷された文字の羅列。五ミリ方眼に記された小説…

日々を過ごし、日を暮らし、暗く冷たい夜になって慌て巣穴に這い戻る天使たちよ。この神や悪魔を知っておけ― 夜の街で、彼が出会ったヒトナラザルモノとは。

鉄錆が降ったのは、白昼夢に包まれただけの街だった。 近い将来起こるかもしれない、日本と他国の『戦争』。この夢が正夢とならぬよう、ともに歌うか眠るか、選択を迫られた。

少年は電車に乗り込んだ。窓の外に見える風景は現代的だが、その匂いや、忘れられた広告とともに走っている。過去と未来が並走するとき、時代は回りだすのだ。

duh as much as sweet ときに必要な優しさ。

遊幻館。国家の権力さえ介入できない、大阪随一の不安街、芦原橋。その一角にある、華やかな日本家屋。いつも真新しい高級車が何台も並ぶ”金持ち”の正体は、賭けに狂ったある女だった―……。