宵月碧

　十八歳だったオニキスは、ある日ケモノになった。 　鏡に映る自分には耳があり、尻尾があり、全身を毛で覆われた四つ足の生き物になっていた。言葉を失い、犬のように鳴くことしかできない…

また寂しい時期がやってきました。 毎日の楽しみがなくなったので、創作をもう少し頑張りたい。 読んだ本や漫画のことなど、好きなことを好きなように書いていきます。

預かった犬を可愛がりながら、二人の男がなんだかんだ仲良くしているお話。

暑い夏の日に男二人が喫茶店でパンケーキを食べたり、ココアを飲んだりする話。 BL要素はほんのりです。

街の小さな美術館には、毎日絵の内容が変わる「動く女性の絵画」があると話題になっていた。 美術館の話題作りだろうと思っていた警備員のアルバートは、夜間の見回りで突然女性の声に呼び止…

入内したばかりの月草の姫の元に帝がお渡りになるその日、後宮は不気味な静けさに包まれていた。 なんでも帝が物の怪に憑かれているのではないかと、女達が怯えているのだという。 月草の姫…

秋月家は特異な体質をもつ家系だ。 その血を受け継ぐ蓮華は、世話係の男と共に日々与えられた仕事をこなしている。 毎晩見る卑猥な夢に悩まされながらも、蓮華は世話係の男に依存していくの…

魔女のシレネは、人狼の子どもと一緒に暮らしている。 悪戯好きな人狼に振り回されたり、親しくしている吸血鬼との逢瀬を楽しんだり、紅茶を飲んで一息ついたり。 孤独に苦しむ夜があっても…

恋の過ちは、夏の夜にだけ。

吸血鬼のレイヴァンは、ずっと見守ってきた青年をとうとう手元に置くことに成功した。 まだ純粋な青年を少しずつ自分のものにしたいのだけど……。 吸血鬼×庭師の青年

美しい魔女ロベリアの従者であるジェイドは、彼女が定期的に男を寝室に招き入れることに嫌気が差していた。 従者の身でありながら主人に恋慕を抱き、なんとか彼女を攻め落とそうと、隙さ…

優れた魔法使いは、優れたドールを作り出す。 優秀な魔法使いの家系に生まれながら、魔法を扱う才能がない落ちこぼれとして家族に疎まれていたエリオット。 家族から離れ一人孤独に暮らす…

仕事終わりで不機嫌な吸血鬼を、同居人の人狼が癒すお話。 強面吸血鬼×ピュアな人狼

亡くなった魔女の元使い魔である人狼のアズライト。 魔女の知り合いだという吸血鬼の男と共に暮らすことになった彼は、夜毎家を空ける男のことが気になって……。 強面吸血鬼×寂しがり屋…

夜明けの魔女が死んだ。 使い魔であるアズライトを一人残して。 魔女の葬儀を終え、二人で暮らしていた屋敷に戻ったアズライトの元に、夜明けの魔女の知り合いだという男が現れて──…

今書いている長編小説の息抜きに。 なかなか進まないので、140字で彼らのことを知っていこうという試みです。 呪われた吸血鬼と修道女のお話。

「一年以内に必ず婚約者を決め、結婚するように」 魔法使いの家系、ウィンター家当主からの命令に頭を抱えたのは、執事のエドワードだ。 当の本人であるノア・ウィンターは、「結婚など…

　吸血鬼と噂される男のもとに生贄のようなかたちで嫁いだ少女ネリネは、六年の歳月で美しい淑女へと成長した。 　吸血鬼と言われている夫とは一定の距離を保ちつつも上手くやっているつも…

約束は、守れなくてもいいんだ。 キミがいてくれるなら。

　吸血鬼のシーヴァは、長い年月を生きる中で、欲しいものはなんでも手にしてきた。 　血も肉も快楽も──美しいと思ったものすべて。 　一目見た時から欲しいと思った男《モノ》も手に…

※改稿予定のため、更新休止中です。 　ヨーロッパの北西に位置する自然豊かな島国に、魔法使い達がひっそりと暮らす小さな村があった。 　村のはずれにある小高い丘の上には、10代の…