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『黄金と血のニューヨーク ― マフィアの帝国』第九章第14話【作品概要・脚注※】

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第九章第14話あらすじ
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 7月15日(水)午前9時、|厦門《アモイ》の|王麗華《ワン・リーファ》の別荘で、ルイスは捕らえた|蒋介石《ジャン・ジエシー》を処刑しないと決める。蒋介石を殺しても得るものは少なく、むしろ全国に散らばる同志を自分の傘下へ入れさせる方が有利だと考えたためである。

 ルイスは蒋介石に、全国の同志をまとめて自分の下につくよう命じる。しかし蒋介石は、イタリア人の傘下には入らないと拒む。ルイスは、蒋介石の想い者である|張静芸《チャン・ジンユェン》を先に危険な目に遭わせると脅し、2人を別々の離れに閉じ込める。

 午前10時、ルイスは蒋介石と張静芸の扱いを大きく変える。蒋介石は6畳一間の牢に入れ、囚人として扱う。一方、張静芸には監視をつけながらも、|王麗華《ワン・リーファ》に命じて最賓客として遇させ、広い3間続きの居室を与える。

 ルイスは、エリザベスやソフィアにも張静芸の部屋へ行くよう伝える。同じ人質という立場なら話が合うと考えたからである。この考えはうまくいき、明るいソフィアと落ち着いた張静芸は親しくなる。

 ソフィアは張静芸の部屋を訪ね、彼女を励ます。張静芸はルイスへの不安を抱いていたが、ソフィアは、ルイスは乱暴に見えても自分たちが安全に過ごせるよう気を配っていると話す。張静芸はその言葉を聞き、ルイスへの見方を少しずつ変えていく。

 7月16日(木)午前5時、ソフィアと張静芸は|厦門《アモイ》の朝市へ行く。張静芸は台湾出身であり、皆に台湾料理を振る舞うため、|豆漿《ドウジャン》、|油条《ヨウティアオ》、|蛋餅《ダンビン》、|肉包《バオツー》、|燒餅《シャオビン》、|粥《コンジー》、|蘿蔔糕《ルオボガオ》などの材料を買いそろえる。

 別荘に戻った2人は、台湾の朝食作りに取りかかる。ところが、張静芸は調理中に指を切ってしまう。ルイスはすぐに駆け寄り、傷を洗い、丁寧に包帯を巻く。その後、張静芸の代わりに台所に立ち、料理を仕上げる。

 張静芸は、ルイスの手当ての優しさと料理の腕前に心を動かされる。彼女は、ルイスが自分を大切に扱っていると感じ、蒋介石にもルイスと仲良くするよう伝えようと考える。

 朝食のあと、張静芸はルイスに、蒋介石の部屋へ行ってよいかと尋ねる。さらに、蒋介石も自分と同じように扱ってほしいと頼む。ルイスはそれを受け入れ、張静芸は蒋介石のもとへ向かう。

 張静芸は蒋介石に、もうルイスと争わず、傘下に入るべきだと説得する。蒋介石は、かつての部下だったルイスの下につくことに抵抗するが、張静芸に見放されそうになり、ついに折れる。

 ルイスが呼ばれると、蒋介石は苦々しくもルイスの傘下に入ると告げる。ルイスは、まず一緒に|福州《フージョウ》の福建省政府を攻撃し、成功すれば蒋介石を福建省政府の軍政長官に任命すると約束する。

 その後、ルイスと蒋介石は福州攻撃の準備を始める。ルイスは|南京《ナンジン》の秘密基地にいる|周恩来《ジョウ・エンライ》へ連絡し、10機の飛行機を|厦門《アモイ》へ移す準備を命じる。周恩来は、パイロットと助手を含め、準備は整っていると答える。

 一方、|福州《フージョウ》では、蒋介石が信頼できる旧部下たちと密会し、ルイスの支援を受けて福建省政府を攻撃する計画を伝える。第14話は、張静芸の働きによって蒋介石がルイスと手を組み、福建省政府打倒へ向けた作戦が動き出す回となる。
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挿絵は、『黄金と血のニューヨーク ― マフィアの帝国』第五、六、七章地図です。
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