あけましておめでとうございます(1ヶ月遅れ)。
「離島の少女とふたり遊び~ひと夏の癒しの時間~」で受賞しました。うれしいです。
はい。
応援してくださった方々、ありがとうございました。おかげさまで優秀賞のはこびとなりました。
賞という賞を取ったのは久しぶりなので、なんだか感慨深いです。
受賞作は音声作品として製品を販売予定なので、台本の完成度を上げられるよう頑張りたいところです。
応援してね。
そして、頂いた講評。そう、講評の話がしたいんです。
コンテスト概要を読まれた方がいればわかるのですが、審査員の方々が結構豪華なメンツなのです。
個人的には講評がけっこう嬉しかったのと楽しかったのとで、そのあたりについて話しますね。
まずライトノベルでいえば「乃木坂春香の秘密」、音声作品としては「やおよろ温泉郷」シリーズの五十嵐雄策先生。
こちらは私がライトノベルにハマる前から活躍しているレジェンドかつ、音声台本作家としても辣腕を振るっている方なので、お褒めの言葉を頂き光栄でした。
ウニが漁業権について問題あるのではという指摘があり、書いてるときには頭に過ったりググりつつ、まあ子供のすることだからええやろ気分で気にしない方向性で書いてました。でも倫理観バランス・作者も意識してますよ反証を入れてノイズを減らすべきなのは確かにその通りなのですね。作家らしい、鋭い指摘でちょっと興奮します。
声優、また自分自身で音声作品を制作されている、小岩井ことりさん。
王道であることに言及を入れつつもう一ひねりの工夫を要求するのは、作り手側らしい視点で確かになぁとなりました。
初対面から始まり、ヒロインが案内してくれるタイプの音声作品は意外と見つからないものなのです。故に個人的には『ないからほしい』という理屈で書いていました。
ですが、既存IPの作品や、既に恋人など関係性が出来ている前提から始まる台本だとあるといえばあるのですよね。なのでもう少し広い視点を取った上で、今回のヒロイン特有の強みを生かす手はあったなと少し反省。
「とらドラ!」「神様のメモ帳」などの編集をされていた湯浅隆明さん。
詳しく調べてみたら、電撃文庫編集長をされていたこともあるみたいですね。恐縮です。
サバサバ具合、甘さの不足について言及されましたが、正直作る上でここが結構悩んだところではあります。
そもそも大人・子供間の話なので、あまりそういった感情を入れるのは全年齢作品なので少し避けたいところでもありました。加えて言うのであれば、子供が大人に近づく話でありつつ、大人が子供に近づいた結果「こいつ話が出来るヤツだな」と認識して仲良くする話の構成なわけです。根本として、話を動かすヒロインにイニシアチブがある形であり、あくまで動揺の原因を定義するなら「一緒に遊べなくなること」一点を設定していました。なので、そこで恋愛という不純物をどう混ぜ込むか……という点については考えつつも意識的にオミットした部分があるところです。
一方で、音声作品を嗜んでいる紳士の方々はそうした恋愛感情的な要素を好むのもまた事実。要素を単純に切り捨てるではなく、うまいこと混ぜ込む方法を要検討するべきだったな…!というのは事実なので、悩ましいところですね。
赤松陽介さん。こちらは今回のコンテスト「G'sこえけん」のレーベル統括もとい、電撃G'sメディア編集部の編集長のお方。いわば大ボスの方ですね。
環境音が主体である、という視点はまさにその通りですと平伏しました。伝わる人には伝わるものですね、という気持ちです。
少し話が変わるのですが、世に出回っている音声作品は基本的にBGMが存在しません。環境音、ないし動作音が主流です。
しかし、ある作品も例外的にあります。その制作者はBGMがあることについて逆に「音が無いはずがない」とのようなことを言っていました。
これについて、心情描写に近似した音での表現は可能であると落とし込みました。故に環境音が主体であり、またシナリオも主体である台本を書いた、という次第です。
ただ改めて考えると環境音が主体すぎるのもそう、というか発想に縛られていたのも事実。シナリオにもう少し遊びを入れる余地があったのかな、ともまた思います。
そしてDLなSiteのスタッフの方々。この方々が審査員にいるので環境音主体の作品を作ったところ、大いにあります。
言及の中であった「こどもらしい距離感でありながら大人びた面も持つヒロイン」というのは、まさしくそれを書いたものであるので、やはり伝わる人には伝わるものだなと思いました(2回目)。
あと恋愛要素は紳士の求めるものだとも思いました(2回目)。
「同じシチュエーションで、様々なタイプの女の子と過ごす1日をシリーズとして聞きたい」という言及はラブコールとして受け取りました。
いいですよね、同じようなシチュエーションでヒロインが変わるシリーズもの音声作品。このサークルこの作家のこういうのでいいんだよを味わいつつ、異なる声優異なるキャラクターで味変も欲張る願望。私も作りたいです。
以上です。
オタクが浮かれて早口になっただけでした。ここまで読んだ人は果たしているのでしょうか……というか講評本体を見ないと何が何だかですね。でもコピペは照れるのでやめておきました。
今年は音声台本だけでなく、色々やっていきたいですね。
賞レースをすると人と戦えて楽しいので、そちらはまたやりたいです。