オール読物2025年11・12月号会談「作家の稼ぎ」より一部要約
ウェブ小説など、自作小説の発表の場は増えた。それは喜ばしいことだが、一つ言えることは、十万、百万という読者(PV)が付いたとしてもそれは「無料」だから読みに来ているだけ。お金を払って読みに来ているわけではない。プロの作家とは、お金を払ってでも読みたいと思えるような作品を作っていく人のことである。
ウェブ小説はあくまで、作家への入り口でしかない。
金を払ってでも読んでもらう、対価に見合った価値を提供できるのが作家の仕事である。
小説に、棘と屈折を織り込めば読者の心に残る物語になる。
文章力は後からついてくる、それよりも圧倒的な世界観を見せつけろ。
文章はリズムと温度感。説明過多になるよりも、流れるような文章の方がいい。必要な情報はその都度織り込む。
小説における読みやすさとは、リズムと余白。
現実の観察から生まれる物語を、見逃さない。