私は物語の舞台である立川市の多摩川沿いに住んでいました。
小さい頃は川に近づかないように言われていたのですが、それでも土手沿いを散歩するのが好きでした。
遠くに中央線の線路が見え、山の端に沈む夕陽を見たり、ただぼーっとしたり。
今となっては、とても貴重な時間だったのかもしれません。
現在の立川駅の周辺は、昔とは比べ物にならないくらい栄えてしまいましたね。
けれど、駅から少し離れて川の方へ向かうと、今でもあの頃の空気が少しだけ残っているような気がします。
『スプリングロード』では、そんな立川の街や、多摩川沿いの夕暮れの空気を、物語の中に少しずつ織り込んでいます。
主人公の舞希は、自分には何もないと思っている高校三年生です。
けれど、ある日ふと出会った一曲をきっかけに、ギターを手に取り、仲間と出会い、少しずつ自分の居場所を見つけていきます。
夕陽の中で、三人が楽器を背負って歩いている。
この画像には、そんな物語の空気が少し出せた気がしています。
まだまだ未熟な三人ですが、ここから彼女たちのバンド「第三音楽準備室」が始まります。
読んでくださっている皆さま、本当にありがとうございます。
引き続き『スプリングロード』をよろしくお願いいたします。