「特異値侵蝕症」をお読みいただき、誠にありがとうございます。
沢山の方に応援やコメント、お星様をいただけて、作者は感極まった挙句、むせび泣いております。よよよ。更新が出来ておりますのも、皆様のお力あってのことです。改めまして、ここに感謝申し上げます。
■ご共有事項について
作者ページをご覧いただくと分かるかと思いますが、現在置かせていただいている作品は、下記の二作品となっております。
・特異値侵蝕症
・特異値侵蝕症:過去篇「月光」
後者につきましては、特異値侵蝕症にて登場するスティンを主人公として、アルフェや他の登場人物との関係性が描かれます。とは言え、過去篇の方を更新しますと、特異値侵蝕症のネタバレになりかねませんので、特異値侵蝕症:過去篇「月光」につきましては、一度更新を停止いたします。現在投稿している話数分は、そのまま置かせていただきます。特異値侵蝕症が完結し次第、過去篇の方の投稿を再開しますので、ご興味ある方は、是非ご確認くださいませ!
■作者の閑話
特異値侵蝕症の主人公である宮原瑞希は、謂わば温室育ちです。世間一般的には裕福な家庭に生まれ、両親は離婚せず、両親との関係性を“普通に”構築し、何不自由なく育ちました。勉強はそこそこ。顔立ちは良い。けれど、自己肯定感は低く、子供の頃から、他者の顔色を窺いながら生きてきました。自己肯定感が育たなかったのは、両親の教育方針もあるでしょうが、一番は、誰よりも他者に優しいからでしょう。他者の感情に機敏で、基本的には、相手の行動や仕草、口調、声のトーンから何を考えているか分かってしまう。だから、困っている人には手を差し伸べたいし、悲しんでいる人には理解と同調を、怒っている人には、仲裁をしてしまう。要は、他者には笑っていてほしいから、他者の感情を人生の主軸に置いているわけです。それが苦しかろうが、瑞希はそれを手放しません。何故なら、誰よりも、自分のことを肯定してほしいからです。
両親が殺されても、泣かなかったのは何故でしょう。あまりの出来事に、打ち拉がれたからでしょうか。それとも、両親を殺した人間を、復讐という大義名分で殺したからでしょうか。違いますね。彼は潜在的に、他者に興味がありません。その他者には、おそらく両親も含まれています。他者に誰よりも優しいのに、他者に興味がない。矛盾していると思いますよね。けれど、それが人間というものです。人間なんて、矛盾で成り立っていますから。
なんとなくですが、宮原瑞希は世間一般的な人間像なのではないかなと思っています。多少過剰な部分はあるでしょうが、皆様にも、少なからず当て嵌まるところがあるはずです。自己犠牲をしてでも、他者を優先しようとした経験。正論をぶつけられて、黙り込んでしまう経験。他者への理解を諦めたくなくて自ら寄り添い、ときには口論をした経験が。彼はその、縮図です。
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作者は、悲しいことに性格が頗る悪いので、彼には今後とも、完膚なきまでに壊れていってほしいわけなんですが、やり過ぎると読者様から顰蹙を買いそうですね。ははは。笑って済むなら警察は要らねぇよなァ。
次はなんか、スティンとアルフェの人格設定でも話したいですね。
気が向いたときに書きます。
今後とも「特異値侵蝕症」をよろしくお願いいたします!