第四章まで(+幕間)に登場した主要な人物たちの紹介をまとめました。
物語の勢力やグループごとに分類しています。
【主人公と旅の仲間たち(ヒカゲ一門)】
* 牧 真之助(まき しんのすけ)
本作の主人公。前世は戦国末期の浪人。野盗から村(たえ)を守るために戦い、槍使い(後の才蔵)と相打ちになって死亡し、異世界へと転生した。
魔力は完全に「ゼロ」だが、何でも切り裂く「絶刀」、「神速」、「魔断の加護」のチートを持つ。一対一では絶対の強さを誇る死神。
ローゼンヘイム防衛戦の功績でSランク冒険者となる。無骨だが、義理堅く情に厚い。
* 時裂丸(ときさきまる)
真之助の愛刀であり、意思を持つインテリジェンス・ウェポン。元々は鎌倉時代(文永)に隕石(星の鉄)から打ち出された名刀。数百年もの間、真の主を待ち続け、異世界で真之助の手に渡った。性格は陽気でやかましい子供のようで、「マナ(魔力)」を食べるのが大好き。真之助を「我の遣い手」と呼び誰よりも慕っている。
* エリル(エランドラ・シルフィス)
ヒロイン。漆黒の髪を持つエルフの魔導剣士。故郷『星降る古森』では「千年に一人の大魔導士」と期待される天才だったが、重圧から家出し、冒険者となっていた。無詠唱での三属性並列展開など規格外の魔法力を誇る。現在は魔法と剣技を融合させた「魔導剣戟」を操る。真之助に惚れ込んでおり、彼から「守り刀」を預けられたことで事実上の伴侶(?)関係にある。
* エルドリア / エルド
エリルの相棒である白木の杖。
* エルドリア: 冷静沈着で理知的な本来の姿。現在は『星降る古森』の世界樹と同化し、エリルたちを見守っている。
* エルド・リーフ: エルドリアの分身体。やかましく、嫉妬深く、時裂丸とよく口喧嘩をしている。本文では「エルド(携帯)」と書かれる。
* サナ
東の隠密の里から派遣されてきた「くノ一」。前世で真之助が命を懸けて守った村娘「たえ」に瓜二つの容姿を持つ。天真爛漫で明るいが、戦闘では冷徹な暗殺者としての顔を見せる。巨大な蝦蟇「ガマ吉」を口寄せする。
* トリン
北の鋼鉄山脈にあるドワーフ国「ドルガンド」の第三皇子。外の世界を知るために家出同然で旅に加わった。フルプレートアーマーを纏い、加力装置(アフターバーナー)付きの巨大な戦鎚を振り回す。性格は温厚で礼儀正しく、黒狼のシリウスと心を通わせる。
* アドレナ
ローゼンヘイムのAランク冒険者である猫系獣人。狙撃に特化した『螺旋銃(ライフル)』の使い手。自由奔放でマイペースな性格だが、好奇心から旅の仲間に加わった。
* ヒカゲ
約600年前の巨人戦争を生き抜いた伝説の「大魔導士」。見た目は若々しいエルフの女性だが、とてつもなく長生き。真之助たちのポテンシャルを見抜き、勝手に「直弟子」に認定して過酷なブラック実戦訓練を課している。天災級魔法『隕石落とし(メテオストライク)』の使い手。
【八岐の国(旧ザルツ領)】
* 葉隠 才蔵(はがくれ さいぞう)
真之助の宿敵であり、もう一人の転生者(迷い人)。前世で真之助と刺し違えた槍使い。転生直後は「オットー」という身体に入り、婚約者ハイネを殺された復讐を果たして「サイゾー」と名乗る。帝国軍の傭兵隊長として頭角を現したが、理不尽な帝国を見限り離反。ザルツ領を乗っ取り『八岐の国』の王となる。
「他人の心が読める(マインド・リード)」「言霊」「八岐大蛇(オロチ)」という3つのチート能力を持つが、その力に呑まれる恐怖と孤独を抱えている。
* ナーノ
南国ナルニルの美しき王女。傷ついていた才蔵を救い、彼の孤独を丸ごと受け入れた最大の理解者であり、愛する伴侶。八岐の国へ嫁ぎ、王妃となる。
* オルソ
才蔵が傭兵時代から行動を共にする副官であり、現在の八岐の国・戦士長。才蔵への絶対的な忠誠心を持つ、大剣使いの実直で熱い男。
* テオ・クラマー
八岐の国の内務卿。元は下級文官だったが、才蔵にその聡明さと裏表のない性格(と怠惰さ)を見抜かれ大抜擢された。常に「胃に穴が空く」と愚痴をこぼしているが、外交や内政を完璧に回す天才軍師。
* クー
テオの下で働く、野暮ったい眼鏡の魔法使い「クー」。地頭の良さで山のような書類を片付ける。
* ボエモス
銀灰色の毛並みを持つ狼系獣人。旧ザルツ領の冒険者ギルド長。
【ローゼンヘイムの面々】
* ヴォルター
城塞都市ローゼンヘイムの太守。真之助たちに要人(娘のエクレア)護衛を秘密裏に依頼した。
* バイドゥ
ローゼンヘイムの冒険者ギルド長。元A級闘士で、魔力兵器『魔神の手(ジン)』を操る隻眼の男。真之助の力をいち早く認め、裏から様々な手回しを行ってくれる頼れる親父分。
* ローゼンヘイムの猛者たち
* ボリスタ: 「魔神殺し」の異名を持つ老魔法使い。
* アーモン: 巨大な悪魔へと変貌する戦士。ボリスタの相棒。
* ルース: 黒狼シリウスを操る若き英俊の魔法使い。
* ベルン: 身の丈ほどの戦斧を振るう、トロールとドワーフのハーフの凶戦士。
* アドレナ: 元はローゼンヘイムの冒険者だった。
【ガレリア帝国】
* ガリウス・フォン・ガレリア
ガレリア帝国第十三代皇帝。かつては名君だったが、現在は愛人にうつつを抜かし、政務を重鎮たちに丸投げしている。
* ヴォルフガング公爵
帝国の全軍を統括する宰相。極めて冷酷で合理的な思考を持ち、非情な決断を下す帝国の実質的な支配者。
* アシュヴァルト公爵(戦将卿)
帝国最強の武人。闘気の大剣『ヴォルカニス』を振るう。誇り高き武将であり、腐敗していく帝国の現状を憂いながらも、軍人としての義務を全うしている。
* イザベラ公爵(魔導卿)
死者復活などの禁忌に手を染める狂気の天才魔導師。オロチを封じる『七色の網』を開発する。
* レオンハルト・フォン・ローエン
アシュヴァルトの息子。ホクオー砦の指揮を執る。
* セレスティア
アシュヴァルトの養女であり、レオンハルトの義妹。
* ダミアン子爵
プライドだけが高い無能な貴族。ローゼンヘイム戦で大敗し、その後才蔵のオロチの力で軍を全滅させられ、両腕を斬り落とされた上で八岐の国の人質(盾)にされた。
* ライノー
セルジウスの密命を受け、真之助を始末しようとした暗殺部隊のリーダー。
* レオン伯爵
帝国東方方面軍の参謀。ローゼンヘイム攻略戦では別働隊(四万の軍勢)を指揮して西門大橋を強襲した冷徹な策士。ヒカゲの天災級魔法やイルミナス神聖騎士団の援軍により盤面が覆ったことを察知するや否や、一切の感情を交えずに即座に撤退の判断を下した有能な指揮官。
【鋼鉄山脈・ドルガンド王国】
巨大な地下空洞に築かれた、高度な鍛冶技術と土木・建築技術を誇るドワーフたちの国家。独自の重機やフルプレートアーマーなどの技術を持つ。帝国の動きを警戒し、ローゼンヘイムと密かに共闘の道を探っていた。
* オーエン王
ドルガンド王国の国王であり、第三皇子トリンの父。ガレリア帝国の異常な領土拡大をいち早く危険視し、ローゼンヘイムが陥落すれば豊富な資源を持つ自国も必ず狙われると予見していた。トリンの「家出」を隠れ蓑にしてローゼンヘイムの内情や真之助たちの器を見極めさせ、絶好のタイミングで強固な砦(真丸砦)を築くためのドワーフ工兵部隊を援軍として送り込んだ。真之助に「食えない親父」と言わしめるほどの先見の明を持つ名君。
* グローム
ドルガンドの第一鍛冶地区で一際大きな工房を構える、伝説の老ドワーフ鍛冶師。人間のナマクラなど打つ価値がないと豪語する頑固な職人だが、真之助の『時裂丸』に込められた折り返し鍛錬の技術と刃の魂に惚れ込む。幻の金属「魔玉鋼(マギ・ダマスカス)」を真之助に採ってこさせ、それを依り代として時裂丸をより高次元の魔剣として見事に復活(アップグレード)させた。
【星降る古森】
大陸の奥深くに存在する、エルフたちの隠れ里。世界樹を中心に強大なマナに守られている。本来は他種族に対して排他的で閉鎖的な気風を持つが、エリルの家族たちは(愛娘のためならば)その限りではない。
* エカルド・シルフィス
エリルの父であり、里の「魔法長官」を務める厳格なエルフ。娘が剣術にうつつを抜かし家出したことに絶望していたが、真之助の器の大きさと、娘が外の世界で確かな居場所と絆を見つけたことを知り、彼女の選んだ道を認めた。ローゼンヘイム防衛戦では「森から一歩も出ない超長距離射撃なら出兵には当たらん」という親バカ全開の屁理屈で、『星降りの月光弓士隊』による規格外の援護射撃を許可した。
* マウイー・シルフィス
エリルの母。透き通るような金髪のおっとりとした美人。種族への偏見が一切なく、人間である真之助やドワーフのトリンたちを、手作りの絶品料理(秘密のスパイス入り)で温かくもてなした。エリルが真之助たちと共に旅立つことを優しく見守る、懐の深い母親。
* ジーク
エリルの従兄弟で、エリルからは「ジーク兄さん」と慕われている。里の精鋭部隊『星降りの月光弓士隊』の隊長。ローゼンヘイム防衛戦において、遥か彼方の森から双月の力を借りた極大魔法の超長距離狙撃『双月の銀光・滅』を放ち、真之助たちを窮地から救った頼れる兄貴分。
* 世界樹
星降る古森の最奥にそびえ立つ、意思を持つ巨大な神木。エリルを真の守護者「エリル・エルドリア」として覚醒させ、真之助の器量を測るための過酷な試練を与えた。結果として真之助の覚悟を認め、彼にエリルを託す。現在はエリルの杖の本体(エルドリア)と同化し、森のマナを安定させつつエリルたちを見守っている。
杖のエルド/エルドリアは【主人公と旅の仲間たち】に記載しています。