読んでくれている皆様、ありがとうございます。
本日で、このコラムなんだか随筆なんだかお気持ち表明なんだかわからないものも100回目になりました。
そんなわけで今日は、これをなんで書いているのかのお話でも。
理由はいろいろあります。
私は今、もっぱらネットでの活動に終始しているわけなんですが、そうしているとSNSというのは宣伝交流含めて、切っても切り離せない存在だなと個人的には思っています。
ただ、SNSという場は、声の大きい方とマジョリティーがその多くを支配しています。これは、普通の社会構造と同じなんですが、自分が正しいと信じる人の過激な言い切り、権威や社会的実績を無意識に絶対化する思考、社会的構造を正解とする理論がはびこっています。
ハッキリ言って、創作にこれらは弊害でしかないのですが、やはり新規参入される方はこういう中に飛び込んで輪を広げようと多くの方がしているように見受けられます。
すると、こういったあたかも正しそうで、同意者の多い言説を真実として信じ込み、それに沿わない自分を責めるようになっているように思います。
これが、結果的に筆を折ることになることを何度となく見てきました。
私は元々、公募勢です。ネットには落選作を載せるのが基本姿勢でした。そもそも、長期構想でロジックを組む私の作品とネットの趣向はかみ合わないと思っていたからです。
ただ、新人賞も同じ流れが見事に来ました。
私は処女作から一度として一次選考を落選したことがありませんでした。ですが、今の「束縛未来のカタストローフェ」を執筆し始める前に書いた最新作「私をハーレムエロゲのヒロインにしてください!」(未公開)で、はじめて一次落ちを経験しました。
私にとって、その作品は過去一番の完成度であり、一冊という枠組みの中では、現状でも自作の中で代表的完成度と言える自負があります。
にも拘わらず、四つの新人賞をすべて一次落ちし、評価シートが返ってきても、何も内容を読んでいるとは思えない、荒唐無稽な返答ばかりでした。
ネットでの活動で見る多くの執筆者の姿と、あまりにも作品の本質をとらえてもらえない新人賞。その背景にある、カテゴリーエラーの存在は、業界の変容を物語っており、現状のラノベの縮小に直結していると思えてなりませんでした。
ゆえに、私は世の大きな声に同じ出力で言説をぶつけるべきだと思い始めました。まあ、強い言葉を使っても、必ず幅をとるようにはしているつもりですけどね。
同様の思想で始めた𠮷田樹賞は、のちにどんな形であれ出版という形式で将来殴り込みをするための同士を探すという勝手な意味合いもあったりします。
ゆえに、𠮷田樹賞の選考委員の応募も始めました。
他随筆でさんざん語っているので、細かいところは伏せますが、私は正直、今のラノベの在り方に、納得していません。
今売れているジャンルや、物語形式が悪いというつもりはありません。単純に、幅が狭くなりすぎて、深く入りたい層を取りこぼす今の構造を容認する気にはならないだけです。
エロゲが衰退したことで、結局本当に深みがある美少女ジャンルを手にすることが叶わなくなりつつある昨今。
市場の判断が悪いから売れなくなったのか。そもそも、売れないからこうなったのか。
大手やプロの主張とは真っ向から反対し、私の信念のもと戦うことを心に決めています。
現在、𠮷田樹賞ではそうした私の考えに賛同いただいたメイン選考委員六名で動いております。
下読みでは、それに加えて数名、手が空いたときに手伝ってくれる方もいらっしゃいます。
これから先も、この歩みを止めるつもりはありません。
そして、そんな私が思う名作を生み出す作者が、多数派の暴論に心を折らないようにとの思いから、これからも随筆を続けていきます。
100回超えたので、さすがに毎日はやめようかなと思ってますが。いい機会なので。
KADOKAWAが運営するサイトで活動しつつ、まるで宣戦布告みたいになったところで、この辺で。
