今日は、サトウハチローの詩集を読んでいました。
青い布張りの『爪色の雨』という詩集を持っていて、重宝しています。
雨が降っていたので、その雰囲気に合わせた選書でした。
サトウハチローは『爪色の雨』に収録された詩の多くを、雨の日に書いたと、どこかで読んだ記憶があります。晴れの日には、趣味の野球でいそがしかったと。
サトウハチローは繊細で、なぐさめをもたらすような情緒的な作品を書きます。
『悲しくてやりきれない』などの名曲の作詞者としても有名ですね。
言葉を彫琢する、ということをこのごろよく考えます。
詩に用いる言葉は真摯に選ぶ必要がありますが、わざとらしい装飾は読む人を嫌悪させます。そのバランスを取ることが、ときに、とても難しいと考えています。
サトウハチローはそのバランスをよく保っているなあ、と、感心しながら読んでいました。私も頑張っていきたいです。
爪が話しにきいた南の国の桜貝のやうに
すきとほつてゐます
お菓子を召し上れ
でないと
ほんとうに寂しすぎます
──サトウハチロー『雨の日のおやつ』より
最近更新がとどこおっている『小説 きらきら町物語』ですが、かならずまた再開します。散文によって作品を書けるときと書けないときがあって、いまは書けないときなんです。楽しみにして下さっている方、ごめんなさい。しばしお待ちくださいませ。
それでは、おやすみなさい。お互いに、よい夜になりますように。