【参考図書】三宅香帆『考察する若者たち』
「キミとアイドルプリキュア」から「名探偵プリキュア」に変わってからプリキュアを話題にする事がめっきり減った。
実を言うと名探偵プリキュアにハマれていない。
毎週観てるし、世間的に人気や売上はとても良い。面白いとも思ってる。だからこれは好みの問題だ。
例えば変身シーンが1分56秒に伸びた。ネットの反応を見るとたくさん美麗な変身が見れて嬉しいと概ね好評のようだが私は(もっと短くて良いのに)なんて思っている。
そもそも今期は従来からの大きな変更が多い。
舞台も従来なら 昔から住んでる or 転校してきた だったのが 『タイムスリップ』である。
各話の進行も、ドラマがあって敵との闘いがあって、という流れに加えて必ず謎解き(犯人orトリック当て)&答え合せが行われる事になった(おしり探偵レベルだけども)。
でも一番大きな変更点は謎解き要素を強く押し出してる事で考察を促してる点だと思う。
〇敵のプリキュア、キュア・アルカナ・シャドウは何故敵組織にいるのか?
〇未登場の4人目のプリキュア、キュアエクレールに変身するのは誰か?
〇なぜ1999年にタイムスリップしたのか?
〇主人公アンナの相方の小林(キュアミスティック)との関係性は?
細かく挙げればキリがないのだが、私の思い浮かぶ範疇ではこんな感じ。
ネットでは放送直後から新情報を元に日々考察され、「私、分かっちゃいました!」という動画や記事がアップされている。
まあ、良くも悪くも流行りに上手く乗ったと思う。
最近『考察する若者たち』を読んでいるのだけども、それと照らし合わせて名探偵プリキュアを解釈すると面白い。
『考察』である。『分析』『思考』ではなく『考察』。本の中では『事件の真犯人などの「謎」を、作中のヒントから推察し、その推察をSNSやブログで語ること』と定義している。
近年考察系のドラマやゲームがよくバズるという事で、この『考察』とは何であるか紐解こうとした本だ。
書いててダレてきたので本については詳細に説明しないが本自体はダレることなく読み易くて面白い。
考察動画は私もたまに見るけども、やはりそれなりに面白い。その発想はなかったと思うものであったり説得力のある内容もあったりする一方で荒唐無稽だったり矛盾があるものもある。玉石混合だ。
もっとも。謎はひっそり自分で楽しんで本編で解かれてから目を通すようにしている。
ただ、多少は作り手としての側面もあるのでぶっちゃけ考察は恐い。自分が書いたお話に予想がコメントされてたらと思うと身震いする。大して難しい事は考えられないので頼むから書き込まないでと思ってしまう。
ただの甘えだと分かっていても恐いモノは恐い。正解が出てしまっても楽しみが減らないのなら何も問題ないのだけども。
そう考えると今期のプリキュアのスタッフさんは本当に大変だよなぁ、なんて思ってしまう。毎週謎解き考えるのも大変だし。その分尺も取るので進行も余裕がない気が……まあ、これは私の個人的な感想です。
あ。今日もプリキュア面白かったっス。