前置きなく、発表させていただきます。
受賞作品
偉人✕ロック✕黄泉の国──髑髏・小野小町の魂の叫びを聞け──!
『お骨ロック!~世界三大美女・小野小町の魂の叫び~』
著者=ノエルアリ
講評というよりかは感想
受賞作を選ばせていただく基準は、当たり前かもしれませんが、一歩踏み出して書いた作者の一歩が、おもしろいかどうか……。
ノエルアリ様がなにを思って一歩踏み出したのか、詳細はわかりませんが、この作品の世界は、一歩踏み出しているどころか、二歩三歩、いや、世界の果てまでぶっ飛んでいるくらいの踏み出しようです。
まさに度肝を抜く歩数越えで、基準以上のものを感じさせられました。
そしてなにより率直に、「おもしろい」というおもしろさがある。このおもしろさは、歴史そのものが苦手な私を変え、歴史的な登場人物を好きという気持ちにさせてくれました。そうです、この作品には人を変えさせる力まであるのです。
それは技術的にも裏打ちされています。途中入る「※為になるか分からない、解説」も長すぎず短すぎず、小町のサビあとに入ることによってちょうどいい間となり、リズム感のある作品全体の流れを壊していない。
最後のオチに行く過程も素晴らしい。文章が足りないとか過剰とか、特にひっかかる所もなくオチに辿り着いた。
これは、なかなかできることじゃありません。
受賞作を選ばせていただく過程で、とても重要なポイントとなりました。
やばいです。この小説。もちろんいい意味で。
こんな衝撃、初めて受けました。
私の心に刺さりまくりです。
感動をありがとう、ノエルアリ様。
もしよかったら、「一歩踏み出したあなたの世界、とてもおもしろかったです。ありがとうございました賞」を受け取ってください。