紅戸ベニ

　まだ書いています。
　台風の影響で意識がぐらぐらしていましたが、復活しました。


　2024年7月のメモを見つけて開いてみました。
　まだ『ポンロボ』も『回想・ベルサーム』も、掌編もなに一つ公開していなかった当時の、シルミラクエストの導入部分のメモです。ほぼ最初期の案ですね。

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執筆順をメモ

【ホサラオアシスを出る】
●魔法を習って野牛呼ぶ
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　なんらかのトラブル発生。（例：ラダパスホルンの軍隊を目撃など。できればのちの伏線、消化しなければいけないエピソード、子どもたちの掘り下げ（獣人化やるか？）に役立つものがいい）
・いちばん近い村落シルミラでクエストを受ける
・北のオアシスとマフウィの付近は危険と情報あり（ヘクトアダー目撃か？）


【シルミラでの初の交易】
●交易品
★バノが接触戦闘と装備品をレクチャー
　ドンタン・ファミリーが最初の訪問地に選んだのはシルミラ集落でした。
　交易をするためには少し先のケルシーがあります。しかしケルシーにはラダパスホルン軍の出張所があります。避けたいところでした。
　バノ「北には大きな集落はない。だが地下の伏流水とワジが天然の道を作っていて点々と小さな集落がある。シルミラの先にイエットガ、そこからケルシーを避けて北に向かうとデバニス湖」「デバニス大瀑布は景観が見事だという」「デバニスの先にはマウウィという集落がある。ダッハ荒野のちょうど真ん中にあたる」「マウフィの先は荒野が少し長く続くことになる。北西にハウィタ、北東にイアサという集落がある。アウサイスに近いのはイアサだ。ここを過ぎるとラダパスホルンの実効支配地を抜ける。アウサイスのとばぐちである入り海と山道とをどこかで越えて東に出ることができれば……」「できれば、もうそこはアウサイスだ。ドワーフの国ドナビナグがある。賢王オーロトキンの支配する国だ」
　シルミラの近くでラダパスホルンの軍服を機た一団を目撃する。
　ハヤガケドリに乗った六人。シルミラから出て西へ向かうようだ。
　アスミチ「西……っていうと、バノの言っていたイエットガとケルシーっていう集落がある方角だよね」
　バノ「おそらくケルシーの出張所の軍人たちだろう。なにかシルミラに用事があって訪れた帰りというところか」
　シルミラに到着する前に、バノが成長魔法を全員にかける。五歳ほど成長するドンタン・ファミリーの六人。
　体が大きくなったために衣類のサイズが合わない。そこでバノが自分の予備の服をトキトに貸し出す。ウインには自分の来ていたジャケットなどを与える。自分は軍服を取り出して着用する。
　バノの軍服には「ダリアにアンモナイト化石」に見える紋章がある。ラダパスホルンの紋章だと言う。色が銀色に青い宝石をあつらえたものなので、仲間はきれいだと思う。バノによれば、王子だったのでこの色なのだということだった。王族か大貴族が銀青の紋章になるのだという。
　バノ「ラダパスホルンの人間だと大声で言いながら行動するようなものだ。さて、シルミラの人たちにはどう言い訳しようか」
　ウイン「さっきラダパスホルンの軍人が立ち去ったばかりでしょ？　またすぐに別の軍人が来たら変に思われないかな」
　トキト「そりゃ、変に思うだろうな」
　バノ「まあ、案がある。万が一、どうしても不審に思われて危険に感じたら、逃げ出せばいいさ」
　パルミ、アスミチ、カヒ、ハートタマは集落に入らずにドンを離れて近くで待機することになった。またドンは近くまで連れていけないのでカヒと同行するイワチョビを通じてみんなと連絡が取れるようにする。
　シルミラでは「税務調査官」と勘違いされる。
　バノは軽く否定してみせるが、これは演技で、税務調査官だと村民に思わせる作戦である。
　バノ「私は税務調査官などではなく、冒険者を連れてとある任務のためにダッハ荒野の集落を順番に訪問しているだけの軍人なのだが」
　トキト「へい、俺たちが雇われた冒険者でさ」
　ウイン「こら、口を出さないで」
　バノ「冒険者らしいことをひとつもさせていない。なにか仕事の口があるかね」「また、交易品になるものでもあれば買っていきたい。品を見られる場所があるかい？」

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　メモの状態だと、なんと短い！
　この速度で本編を書けたなら、一ヶ月で第二章が終わったことでしょうね。でもそれはあらすじであって、小説ではなくなってしまう。
　肉付けしていくことで、会話も、そのほかもいろいろと変わりました。
　ヤダラ老人とボットーと、出会わずにシルミラ入りしています。◯◯ゲートという設定をここで出したかったのでヤダラ老人が、◯◯◯◯という一族と出会わせたかったので（あと異世界観光みたいなことをしたかった！）ボットーとのカーチェイスが入った……と記憶しています。

　【画像】は、カルバ・エテラの舞う入り海。
　竜巻を指定したかどうか忘れましたが、設定では激しい上昇気流が発生していて、それを利用してカルバ・エテラは舞い上がります。ときにはこのような竜巻状の雲が見られるかもしれません。
　Google Gemini にオーダーして、無料で描いてもらいました！
　カルバ・エテラの出てくる絵は、どれも壮大で、わくわくします。
　本編でもついにドンタン・ファミリーが遭遇しました。じつは、重要な生き物だったのでした。